Tere päevast!
そーにゃです。
今日のテーマはシュプレマティスム!
聞いたことありますか?
シュプレマティスムの前にまずロシア・アヴァンギャルドの話から始めましょう。
ロシア・アヴァンギャルド (Русский авангард)とは1910年代(定義によっては1890年代)から1930年代初頭にかけて起こった芸術運動の総称です。アヴァンギャルドという言葉はフランス語の avant-garde に由来し、前衛芸術運動とも呼ばれます。芸術実践や理論の根本的な革新、過去と伝統からの断絶、新規な内容な手法の探究などを特徴とし、その領域は文学や演劇、美術、音楽、建築、映画など広範囲に渡ります。
ロシア・アヴァンギャルドの詳しい歴史についてはややこしいので詳細を省きますが、1910年代のロシアではそれまで勢いづいていたシンボリズムへ反発し、新しい芸術を志向する「未来派」というグループが起こりました。一言で表すと「センセーショナル」な派閥と言えるでしょう。時に挑発的・暴力的な形をもって彼らは自分たちの芸術を志向していきました。
もう一つ鍵となるのが「キュビスム(立体派)」です。これは20世紀初頭にパブロ・ピカソととジョルジュ・ブラックによって創始された派閥で、特徴としては様々な面や角度から対象を観察して一つのキャンパスに描く、ということが挙げられます。
ロシアではこの未来派とキュビスムが融合した「立体未来主義(クボ・フトゥリズム)」という芸術が起こりました。これはキュビスムの絵画様式を踏まえつつ自国の伝統や民衆文化(イコン=聖画像 など)を重視し、またネオ・プリミティヴィズムを基盤に円筒形や幾何学的形態による絵画空間の総合を目指したものです。
さて、前置きが非常に長くなりましたがこの派閥に所属するカシミール・マレーヴィチこそ、タイトルにもあるシュプレマティスムの主張者であり、『黒の正方形』を描いた張本人なのです。
さて『黒の正方形』とはどんな作品なのでしょう?
はい、黒の正方形ですね。
シュプレマティスムというのはマレーヴィチが「創造的な芸術における純粋な感覚の絶対性」と定義した、抽象絵画の1つの到達点であります。絵に込められた意味を徹底的に排した、対象を持たない「無対象」作品であることが既存の価値観を壊し、鑑賞者自身の純粋な感覚に全てを委ねるのです。
このシュプレマティスムは後のロシア構成主義にも大きな影響を与えました。
ここまで色々書きましたが、やはり芸術の潮流を辿っていくのは難しいと改めて感じました…
勉強不足ですね、精進します。
というわけで今回はここまで。
そーにゃ
【マレーヴィチのその他の作品】
*今日のロシア語*
искусство(イスクーストヴァ)
意味:芸術
творчество(トゥヴォールチェストヴァ)
意味:芸術作品、創作