東京外国語大学ロシアサークルЛЮБОВЬ(リュボーフィ)のブログ

「未知なる魅惑の国」であるロシアならではの文化から、留学や旅行のこと、東京外国語大学でのキャンパスライフのことまで。このブログでは、東京外国語大学のロシアが大好きな学生たちが様々なテーマに沿って日替わりで記事を書いていきます。ЛЮБОВЬ(リュボーフィ)とは、ロシア語で「愛」を意味します。

The Volunteer For Ukraine 🇺🇦 、〜1年生の活動記録〜

 
こんにちは。私は、一年 ロシア地域専攻の ともやです。今回、初めてブログを書かせていただきます。リュボーフィのブログを書くことが受験生時代の夢だったので、今回ブログを書くことができてとても幸せです。 
ロシア語を勉強したいと思い東京外大に入学し、もう半年経ちました。とても刻が早く 
ひとり暮らしに課題、部活にバイトと忙しく、筋トレや読書という入学したらやりたいことをまだまだ達成していないので、残りの半年で達成させようと思います。 
 
今回、日本財団ボランティアセンターの主催「The Volunteer Program for Ukraine 」というプログラムに参加し、ウクライナ避難民の支援活動をしてきました。ウクライナでは多くの人々が周辺国に避難しており、避難後のサポートを周辺国やNGO、世界各国から集まったボランティアが支援している状況です。 

私たち学生ボランティアは、周辺国への避難民に対する支援物資配布の支援や、現地のボランティア団体をお手伝いしました。わたしはGroup6 で参加しましたが、すでに5月からグループ1が派遣されており、10月までのGroup7で総勢101人が参加しました 

今回、私は9月17日から10月3日まで約2週間、ウクライナの隣国であるポーランドとオーストリアに滞在しました。他のグループでは、外大生も何人かいるそうです…. 
私が参加したプログラムのリンクです。 
https://vokatsu.jp/event/1656921905375x191285932868501500   
 
 ポーランドでの活動 メディカ      
ウクライナとポーランドの国境付近で、物資や備品の管理・配布などの避難民支援を行うNGOの後方支援をしました。 
 
活動内容 ; 炊き出しの準備、配膳 ゴミ拾い  
 
一歩先が国境で、ウクライナからの避難民を乗せたバスの休憩所で活動をしました。掃除やコーヒーの提供をし、避難民の方と交流する時間は一人30秒もなかったが、とても感謝されました。

また、自分が学んできたロシア語を初めて実践で使、長い時間バスに乗ってきた人に少しでも心の安らぎをとたくさん話しかけました。入国審査を終え、ウクライナからポーランドに入国してもなお、緊張している表情が見受けられましたが、たった一杯のコーヒーやスープが避難民の方の心をほぐしていること、そして自分もそのプロセスにいることに感動しました。
 
また、みんなで提案して日本の料理としてお好み焼きを作りました。初めて見るものに興味を示してくれたものの、あまり人気が無かったです😅。 しかし、異国の地でも想像力と遊び心があれば幸せを生み出す何かを生み出せることを知りました。 
 https://goo.gl/maps/KSTDFqJ2QZmF2L756   活動場所のリンクです

メディカの国境検問所

メディカでの活動

メディカでの活動(お好み焼き)

メディカでの活動(スープ作り)

 ポーランドでの活動  プシェミシェル駅 
 
ウクライナとの国境に近い駅であり、ウクライナから避難してくる人やウクライナ行きの電車に乗る人 が多く利用します。    
 
活動内容  ;  荷物運び、ゴミ拾い、駅構内の案内 
ウクライナとの国境に近く、多くの避難民の方がウクライナからやってきます。驚いたのは、ウクライナに戻る方も多いことです。  1人で3人分ほどの荷物を運んでいる方や、高齢の避難民の方の荷物運びをお手伝いしたり、駅を案内したりしました。体力的にとてもきつい仕事で、辛く、辞めたくなるときもあったが、荷物を運ぶたびに感謝されると元気になったことが印象に残っています。
ある日、なぜ遠い日本から来てボランティアをしているのかを、英語が話せない避難民の方に尋ねられ、教科書で使用したロシア語を振り絞って理由を伝えました。格変化も文法もぐちゃぐちゃだったけれど、相手に自分の気持ちを伝えることができました。そして涙を流して感謝してくれ、わたしも泣いてしまいました。ロシア語を学んでいて良かったと心から思いました。 

 

プシェミシェル駅での活動


3      オーストリア   ; アライバルセンター 
 
アライバルセンターは、「Train of Hope」 という団体が運営している施設で、古くなった体育館を利用して、食事や支援品の提供などを行い、避難民が一時的に滞在する施設になっています。オーストリアに避難してきた人々が、ここに数日滞在したのちに、西ヨーロッパに向かう。また、ウィーン市内に滞在するウクライナ避難民が通ったりもしており、地域コミュニティにもなっています。寄付やウィーン市からの助成金を得て活動しています。
 
活動内容 :食器洗い、食事の準備、提供、(学校の給食の配膳に近いです)子供と遊ぶ 、寄付品の整理 
 
ポーランドのメディカでの活動に比べて、コーヒーやパンをあげる数に限りがあり、一人1食分と決まっています。また、同じ避難民の方とも関わる日数も多かった為、他の活動に比べて濃いコミュニケーションをとることができました。

この活動では、施設側の考えと避難民側の希望にギャップがあるのを目の当たりにしました。施設を長期的に運営していくためには予算の問題があるのに対し、避難民側はもっと食べ物がほしいと希望していました。食事の配膳以外にも世界各国から届けられた寄付品の仕分けを手伝いました。日用品や食べもの、玩具にドックフードまで様々な種類の寄付品がありました。

活動終盤には相手の言っていることがなんとなく理解できるようになり、彼らと深いコミュニケーションを取ることができました。しかし、もっと食事がほしい、足りないという避難民の方からの本音を聞くことがあり、日本から数日間しか施設で活動しない自分にはどうすることもできなかった。 

アライバルセンターでの活動

アライバルセンターでの活動写真

まとめ 
世界情勢が不安定な中、ロシア語を選んだことを後悔していたことがありましたが、その選択は自分の使い方次第で多くの人と交流し、勇気づけ、世界を平和にする、つまり何かを変えられることを学びました。 
チーム内でロシア語を話せる人が少なく、期待され、頼りにされていると感じることが多かった。しかし、「1年生のロシア語に何ができるの?」と考え、プレッシャーを感じる日もとても多かったが、自分の価値観 が変わるような経験を何度もし、自分が成長したのを感じる日々でした。
今回のウクライナ避難民の方たちの生活の現状、ボランティア団体の活動を発信することが、今、日本にいるわたしにできることだと感じました。帰国から1ヶ月経った今、活動中に感じた「ロシア語をもっと話せれば...」という悔しさと、を忘れないです。
 
文責:ともや 
 
今日のロシア語 
 
   «помащь» 日本語で「パモッシュ」と言い、意味は手伝いましょうか?。 
プシェミシェル駅でスーツケースを運ぶ際に使った一言。この言葉があれば、駅での活動は余裕です笑 
後で、ネイティブの子に確認をしたところ、«Вам помочь?» 「「バム パモーチ?」の方がもっと自然らしいです。みなさんもロシア語が通じる地域で助けたくなったら使ってみてください!!