泣ける?かっこいい?ロシアの戦争歌謡
こんにちは!言語文化学部ロシア語科2年の川又です。
実はブログを書くのは今回が初めてなのでドキドキしてます。
学校、お仕事、その他毎日頑張っている方々、今週もお疲れ様でした!
さて、そろそろ5月も終わりですが、今回は5/9の記念日に立ち帰って戦争に関するロシア歌謡を紹介したいと思います。
みなさん、5/9が何の日だったか覚えていますか?
そう、「対独戦勝記念日」でしたね。
うっかり忘れてしまっていた人はЛЮБОВЬのブログ『5月9日!!今日は何の日?』を読んで復習しましょう!
〈早速1曲目〉 ともしび(Огонёк )
(日本語訳付き)
«Не погаснет без времени золотой огонёк»
「金色のともしびは永久に消えることはない」
これは日本でも有名な歌ですね。
作詞者は「カチューシャ」の作詞者としても知られるイサコフスキーですが、
作曲者は分かっていません。
愛する恋人を残して前線へと旅立つも、彼女から手紙を受け取り奮い立たされる兵士の心を描いた歌です。タイトルの「ともしび」はその女性のことを表しているのでしょう。
〈2曲目〉 もしも戦争がなかったら(Если б не было войны)
1981年に«Приказ:огонь не открывать»という映画のために作られた曲です。
残念ながら日本語訳は見つかりませんでしたが、フルの英語訳をここから見ることができます。
Zara (Russia) - Если б не было войны (Yesli b ne bylo voyny) lyrics + English translation
1曲目の「ともしび」は男性視点の歌でしたが、今度は戦争で夫に先立たれてしまった女性視点の歌です。
「そしてあなたはまた手を伸ばす もう戻ることのできない世界から私を呼ぶ」
「誰も扉を叩かない その静けさが私の耳を聞こえなくさせる」
…という心を揺さぶられる歌詞です。
家族や恋人、友人を戦争で亡くす悲しさは想像するだけで耐えられないものです。
一筋縄ではいかないものなのでしょうが、話し合いで問題を解決できないのは残念ですね。
〈3曲目〉 古い行進曲(Старый марш)
(日本語訳付き)
これは1972年に作られた曲で、タイトルの通り戦時中の「古い行進曲」を讃える内容となっています。
この動画の中で歌っている二人の男性の声がとっても素敵なんです。前奏もかっこいいですね。
間奏ごとに「古い行進曲」が演奏されているので聞いたことのある曲があるかも…?
個人的には«Высокое звание»という映画の中で演奏されるこちらのバージョンも気に入っています。馬に乗ってぴょんぴょんするところがとてもロシアらしいです。
紹介したい曲はたくさんありますが今回はここまでです。
ここで紹介した動画以外にも様々なバージョンがありどれも素敵なものばかりなので、
気になった方はYouTubeでどんどん検索してみてください!
川又
【参考】
ソヴィエト・ロシア軍歌集積所
*今日のロシア語*
война(ヴァイナー)
意味:戦争
Если бы(イェースリ ブィ)
意味:もしも…ならば(仮定)