Здравствуйте! (こんにちは!)
言文4年の長谷川公樹です!
次第に暖かいお日和が増えてきたかなと思ったら、急にまた冷えて悪天候が続いていますね。
サンクトペテルブルグの方は、晴天が続いていて気温も20度を上回るようになっているそうです。
あの寒かったサンクトペテルブルグにいた頃から月日が経ったことが思い知らされる今日この頃です…
今日は、サンクトペテルブルグの観光地紹介第三弾として、エカチェリーナ宮殿をご紹介していきます。
- エカチェリーナ宮殿
この宮殿は、サンクトペテルブルグの中心部の南に位置するツァールスカエ・セロー(Царское Село)という町にあります。中心部から列車で1時間半ほどかかります。
この宮殿は、エカチェリーナ2世が夏の避暑のため、1717年に建てました。その後、後の皇帝たちによって増築が繰り返され、1756年に全長325メートルのロココ様式の壮大な宮殿が完成しました。
高校で日本史を学んだ人は、大黒屋光太夫を覚えているでしょうか?彼が帰国の請願のため、エカチェリーナ2世に謁見した場所でもあります。
壁面の色は、エルミタージュと同じ爽やかな空色。曇りが多いサンクトペテルブルグでは、この色が見たくなります。
(横に広すぎて、一枚の写真に写しきることができない…)
入場すると、来場順に20人程のグループにまとめられ、ガイドさんの解説付きで内覧ツアーが始まります。
まず最初に入るのは、この宮殿の中心に位置する階段。
白地に真紅のカーペットとカーテンの組み合わせが非常に美しいです。
そして、このどこまでも続く通路。
ここを通ると、美しい大広間が現れます。
寄木細工のような床と、壮大な宗教画が描かれている天井、そして金色に輝く壁と窓に囲まれた空間は圧巻です。
エカチェリーナ宮殿の中で最も美しい部屋、それは「琥珀の間」です。
この壁を彩っている深い金色が琥珀です。琥珀とは、天然樹脂の化石のことです。
ピョートル大帝が当時のプロイセン王から贈られた「琥珀の部屋」の装飾がこの部屋の装飾のもとにもなっています。その後、一旦はエルミタージュの冬宮の装飾として使用された後、エカチェリーナ2世の時代に、この宮殿に設置され、「琥珀の間」が完成しました。エカチェリーナ2世は、この部屋をこよなく愛したそうです。
しかし、現在の琥珀の間は、当時のものではありません。残念ながら、第二次世界大戦でナチス軍によって、琥珀の間の装飾は略奪され、その後空爆にあって消滅したとされています。
終戦後、エカチェリーナ宮殿の大規模な修復が行われ、琥珀の間は、2003年に24年もの歳月をかけた復元が完了しました。
他にも、食事やチェスを楽しんだ部屋、書斎など、大小様々な部屋が無数にあります。
(この2部屋が僕のお気に入り。壁に並んでいるラインが美しい。)
また、当時の衣装や家具、食器の展示も充実しています。
エカチェリーナ宮殿はいかがだったでしょうか?ロマノフ王朝の贅を尽くした宮殿は必見です。
これからの梅雨の時期は、気象病にかかりやすいようなので、皆様も体調にお気をつけて〜。
来月もサンクトペテルブルグの観光地を紹介していきたいと思います。
До встречи!(ダ・フストレーチ)「またお会いしましょう!」
文責:長谷川公樹
きょうのロシア語:
дворец(ドヴァリェーツ)意味:宮殿
Екатерининский дворец(エカチェリーニンスキイ ドヴァリェーツ)
意味:エカチェリーナ宮殿
宮殿の公式サイト