東京外国語大学ロシアサークルЛЮБОВЬ(リュボーフィ)のブログ

「未知なる魅惑の国」であるロシアならではの文化から、留学や旅行のこと、東京外国語大学でのキャンパスライフのことまで。このブログでは、東京外国語大学のロシアが大好きな学生たちが様々なテーマに沿って日替わりで記事を書いていきます。ЛЮБОВЬ(リュボーフィ)とは、ロシア語で「愛」を意味します。

ロシア語専攻女子3名によるポーランド・ワルシャワ散策

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Всем привет(フセム プリヴェート)!こんにちは😺

 

東京外大ロシア語科のりおです。この春から4年生になりました!

ちなみに今は、大学の同期の友人のうち半数くらいは就活をしていますが、残り半数くらいは休学や自主留年で卒業を遅らせたり、院進の準備をしていたりという状態で、私も後者のうちの一人です。

 

さて、今回のテーマは「留学&旅行体験記」ということで、私は2019年8月に訪れたーランドの首都ワルシャワでの小旅行を思い出しながら綴ろうと思います!

 

私はもともとポーランドに強い関心があったわけではありませんでした。しかしベラルーシでのロシア語サマースクールに参加する前に、せっかく東欧に行くなら他の国にも行ってみたい!ということで、同じくロシア語科の友人2人と一緒に訪れました。

 

それでは早速、現地で撮影した写真をメインに振り返ってみます!

 

地元民の愛が詰まった旧市街

飛行機でワルシャワのショパン国際空港に到着、予約していたホテルに荷物を置いて一休みしてから、私たちは街の中心部を通って旧市街へ向かいました。

 

「うわああああッ!!!ヨーロッパに来たあッ!!!」

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一つ一つの建物が超おしゃれで、メルヘンという言葉がよく似合い、そして歴史の重みが合間って壮麗さを醸し出すワルシャワの町並み…。

ロシアやウズベキスタンなど旧ソ連の国を訪れた経験のある私たち3人にとっては、ロシアとは明らかになんか違う、西側の雰囲気をしっかり肌で感じました。

 

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旧市街はワルシャワがポーランドの首都になる前、14〜15世紀の街並みを復元した地域です。(以前の首都はクラクフでした)

実は第二次世界大戦中にナチスドイツ軍によってワルシャワの街はひどく破壊されてしまいましたが、戦後、昔の写真や風景画をもとに一つ一つ市民の手で修復されたものだそうです!

もうここでは語り尽くせない、途方のない努力と苦労が伺えますね…。

 

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一緒に散策した友人たち

温かみのある旧市街は人通りが多く、あちこちで観光客や地元住民の会話が飛び交い、賑やかな雰囲気でした!ひたすら興奮して胸がいっぱいだったのを覚えています。

 

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旧市街の中心にある町のシンボル「人魚の像」

こちらの美しく勇敢な「人魚の像」は、町の復興を遂げたワルシャワ市民の守護神でもあるそうです。左右の手にそれぞれ盾と剣を持っています。

モニュメントって歴史の記憶や偉大な功績を人々の心に留めておくものなんだなと、この像を見たときに初めてしっかり認識しました。

ワルシャワ市内にはこのような銅像などのモニュメントが至るところに非常に多くあります。私が行ったことのあるロシアやベラルーシでも各公園や広場の中心に設置されていることが多かったのですが、日本では特に自分の住んでいる地域で一つ一つのモニュメントの意味をあまり意識することはないかもしれないなあと、ふと思いました。

 

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馬車も走っています。昔のヨーロッパにタイムスリップしたみたい!

私たちはポーランド語は全く話せませんでしたが、飲食店やそのほかお店では基本英語が通じるのでコミュニケーションに関しては問題ありませんでした。

 

歴史感じるバルバカン要塞・旧王宮

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こちらは旧市街の北にあるバルバカン要塞です。

もとは16世紀半ばに建設された砦で、現在見られるのは大戦後に再建されたものです。旧市街の出入り口として城門の昨日と守備要塞としての堡塁の機能があったそう。

丸い壁どりと円錐形の屋根がちょっと可愛いですね!

要塞はしばしばその地域の歴史や当時の人々の思いがよく感じられるので、私はいろんな国の要塞を見るのが好きです。

 

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旧市街の南にある王宮広場には、かつて王様が住んでいた旧王宮があります。さらにここで国会が開かれるなど、大統領の執務室としても使用されていたようです。

 

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まさに豪華絢爛ですね…!

 

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旧王宮には、王冠の間、大理石の間、カナレットの間など色々な部屋がありますが、どの空間にいても周りが超綺麗!どの一角を撮っても超バエる!という感じでした。友人含め私も思わず写真を撮りまくりました(笑) 一時は「ヨーロッパで最も美しい宮殿の一つ」と呼ばれていたそうですが、本当にふさわしいネーミングだと思います。

 

ポーランドの中枢・ワルシャワ中心地

旧市街を離れて町の中心部へ行くと、旧市街よりもシンプルで現代的な建物が見られます。

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と思ったら…

 

なんだこのソ連感溢れるでっかいビルは!?!?

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これは1955年に完成した文化科学宮殿という高層ビルで、スターリン時代にソ連からポーランド人へのプレゼントとして贈られたそうです。

しかし贈り物というより、ソ連社会主義の優位性を見せつけるためのものだったという見解があります。

これはスターリン建築の中でもスターリンゴシックという様式のものですが、ビルの先端が天まで高く突き出している様子からは、ソ連の社会主義への高い高い志が見受けられます。

ポーランドはもっと西欧に近いイメージを持っていたので、このビルの存在はやや異質な感じがしました。しかし同時に謎のノスタルジーを感じるロシア語科女子たち…(笑)

 

朝の散歩に最高!ワジェンキ公園

翌日は、ポーランド出身の作曲家ショパンの像があるワジェンキ公園へ向かいました。

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なぜかあまり写真が残ってないのですが、公園の構内には、水上宮殿、ワジェンギ宮殿、花の庭園、劇場などがあります。だんだん写真が減ってくるのは旅行あるあるですね(笑)

私たちが訪れたときはやっていませんでしたが、ショパン像の前では毎週末音楽コンサートが開かれたりもしているそうです!

 

そしてこの日のお昼は、ポーランド料理のレストランでランチをいただきました!

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この料理の名前は忘れました…

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ピエロギ

どの料理もめちゃくちゃ美味しかったです!味付けはロシア料理の風味とかなり似ている気がしました。

さらに、ポーランドのローカルおやつであるポンチキ(バラのジャムが入った揚げドーナツ)をテイクアウトして、ホテルに帰ってみんなで食べました。

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東京外大の外語祭のポーランド料理店でポンチキを知って、それ以来ずっと気になっていたので、現地で食べることができてよかったです!(笑)

 

2日間の散策を終えた後、私たちはポーランドの隣の国ベラルーシへバスで向かいました。ちなみに東京からベラルーシの首都ミンスクへの直行便はありますが、私たちが通うことになった大学があるのはベラルーシのグロドノ(別名フロドナ)という町で、この町はミンスクよりも隣国のポーランドやリトアニアの方が国境が近いというロケーションにあります。

 

短い期間の旅行でしたが、ガイドブックに掲載されているワルシャワの超主要な観光地は一通りめぐることができました!

ポーランドは世界の中でもとりわけ悲しい歴史をたどった国の一つですが、観光客として町を歩いているだけでも当時の町のことを教えてくれる建築やモニュメントがたくさん目に入ってくるんだなという印象を受けました。

もっともっと歴史を勉強して、ぜひまたこの国を訪れたいと思います。次はワルシャワ以外のポーランドの町にも行ってみたい!

 

それでは今回はこのへんで、Пока(パカー/またね)!!

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ロシア語科の友人2人と

 

文責:りお

 

*今日のロシア語*

Польша(ポーリシャ)

 意味:ポーランド

Памятник(パーミャトニク)

 意味:記念碑

 

★ちなみに、以前に行った企画で外大ポーランド語科の学生にインタビューをしました。ロシアとポーランドの関係についても言及されています。ぜひ合わせてお読みください(^O^)

tufs-russialove.hatenablog.com

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