「バレエといえばロシア」の秘密に迫る!
Привет! (プリヴィエット/こんにちは)ももです。
今さらですが、アイドルを作るオーディション番組「虹プロジェクト」にハマってしまいました。みんな可愛くてダンスがめちゃめちゃ上手い!私は全く踊れないので見ていてとても楽しいです。
というわけで(?)ダンス繋がりで今日はロシアのバレエについて書いていきます。実は私はバレエについてほぼ無知なので浅い情報ばっかりになってしまうかもしれませんが、気軽に読んで貰えたらなと思います。
バレエとは
まずバレエとは、"歌詞や台詞を伴わない舞台舞踊"のことです。現在のバレエは、主にフランスで発達した演劇的要素の強い「ロマンティック・バレエ」、ロシアで確立した優雅な「クラシック・バレエ」、創作ダンスの「モダン・バレエ」に分けられます。
なぜロシアでバレエが発展したのか?
ロシアにバレエが伝わったのはピョートル一世の時代でした。彼の西欧化政策でヨーロッパから様々な文化とともにバレエがロシアに輸入されました。ロシアではフランスから伝わったロマンティック・バレエの形が受け継がれ、独自に発展していきましたが、フランスでは徐々に衰退していったため、バレエの中心地がロシアへと移っていきました。そしてチャイコフスキーの美しいバレエ音楽、フランス人振付師プティパの振り付けによって、三大バレエといわれる「眠れる森の美女」、「白鳥の湖」、「くるみ割り人形」が生み出されました。こうしてドラマとは関係の無い踊りの場面を取り入れた、クラシック・バレエが完成していったのです。
ロシアのバレエ団とバレエダンサー
ロシアにはバレエ選手を育成する有名なバレエアカデミーが多くあります。厳しい選考をクリアし、アカデミーに入学出来たとしても、そこを卒業し一流のバレエ団に入れるのは5%未満だと言われています。恐ろしい世界…。
その反面、ロシアではバレリーナは公務員のような扱いを受け、公演が無い日でも固定給を受け取ることが出来ます。また、ダンサーとしての寿命が短いため、35歳頃から年金を受け取ることが出来るようです。このように、ロシアではバレエという文化を守る制度があるのです。
『ロシアのバレエダンサーは30代で年金が受給される!制度や歴史も解説』
https://dews365.com/newpost/146389.html
白鳥の湖
世界には多くの有名なバレエ作品がありますが、今日はその中でも特に有名な「白鳥の湖」を紹介したいと思います。
この作品が初めて上演されたのは、1877年ボリショイ劇場でした。チャイコフスキーが手掛けた初めてのバレエ音楽でしたが、当初は聴衆に受け入れられず、2年でレパートリーから外されてしまいます。しかしその後、マリインスキー劇場でレフ・イワノフとプティパが振りつけた「白鳥の湖」を再演したところ大成功を収め、永遠の名作となったのです。この作品の面白いところは、その後何度も改訂されているところです。そこには必ず作品の本質を表すメッセージが込められていました。例えば、1960年代には作品の中に「一人の人間の心の中の善と悪の戦い」を見出され、1970年代には「美しい幻想の破滅性」が表されました。
このように、何度も改訂される中で新たなものを取り入れていく柔軟性があったからこそ、この作品は世界中で受け入れられる普遍的なものとなったのでしょう。
最後に、
私自身は、バレエ経験者でもなく、なんなら実際にバレエを見たこともなかったのですが、バレエの歴史を調べたり、動画を見ていくうちにダンスの素晴らしさや舞台や音楽の美しさに、すっかり夢中になってしまいました。なので、機会があれば見に行きたいし、出来ればロシアで、本場のバレエを見たいなと思うようになりました。皆さんもぜひ見に行ってみてはいかがでしょうか?
文責:もも
*今日のロシア語*
балет(バリェト)
意味:バレエ
балетная труппа(バリェトナヤ トルーパ)
意味:バレエ団