東京外国語大学ロシアサークルЛЮБОВЬ(リュボーフィ)のブログ

「未知なる魅惑の国」であるロシアならではの文化から、留学や旅行のこと、東京外国語大学でのキャンパスライフのことまで。このブログでは、東京外国語大学のロシアが大好きな学生たちが様々なテーマに沿って日替わりで記事を書いていきます。ЛЮБОВЬ(リュボーフィ)とは、ロシア語で「愛」を意味します。

いつも一緒にメンデレーエフ

こんにちは。

あっという間に2020年上半期が終わってしまいますが、皆様いかがお過ごしでしょうか??

あまり明るいニュースが少なかったように感じますが、当たり前の日常に感謝しつつ、オンラインの活用など、新しいスタイルに期待したいとも思う今日この頃です。

  

本日は、そんな当たり前のように過ごしている私たちのくらしと切ってもきれない関係にある元素と、それに関わった偉大なロシア人、ドミトリー・メンデレーエフを紹介します。

元素、原子、周期律など、人によっては懐かしく、また人によっては聴き馴染みのある語が出てきます。生粋の文系の私も頑張りますー。

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ドミトリー・メンデレーエフはロシアの化学者で、1834年、西シベリアのトボリスクに生まれました。ペテルブルクの師範学校を卒業した後、化学教師として教壇に立つ傍ら、元素の原子量とその特製について知識を深めました。そして1859年、元素の周期律を発見し、それまで発見されてきた元素を並べて周期表にまとめると同時に、当時発見されていなかった元素を予言したのです。

周期表はそれぞれの元素を性質ごとに並べられていますが、加えて彼は当時知られていた元素を無理やり並べるのではなく、性質の変化に飛躍が生じ、説明がつかないものに関しては未発見の元素として空欄としました。ここが先ほど述べた予言された元素にあたります。

 

彼の予言は見事的中し、ガリウムスカンジウムゲルマニウムが発見されました。さらにその性質もほとんど正確に言い当てたのです。

その上これまでには、彼が予想していなかった新しい元素も次々と発見され、空欄は埋められ、さらには新しい欄も出てきています。

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こちらが、メンデレーエフが考えた、最初の周期表です。まだ初期段階で、彼の死後も研究が進み、今の形に至っています。

 

彼が時代を見据えた周期表を作ることで、元素の仕組みがより論理的に理解できるようになりました。また、複数の元素の性質についても、表があればすぐに確認できます。遷移元素、典型元素、希ガス、、、。 

 

世界の全ては元素からできています。我々人間もその一つです。さらに現在では元素は人工的に作り出すようになってきました。(原子番号113番 ニホニウム など)。これを受け周期表にはまた新たな枠ができ、どんどん進化し続けていきます。そして、我々の社会発展の一因にもなっているのです。

 

メンデレーエフは当時と比べて数が大幅に増えた今日の周期表を見て、何を思うのでしょうか、、、、。

 

 

K

 

 

【参考文献】

NHK高校講座 テレビ学習メモ 化学基礎(2020/06/21閲覧)

https://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/kagakukiso/archive/kagakukiso_10.pdf

メンデレーエフ周期表の秀逸さ ルー・リセコー(2020/06/21閲覧)

https://www.ted.com/talks/lou_serico_the_genius_of_mendeleev_s_periodic_table/transcript?language=ja

 

*今日のロシア語*

химик(ヒーミク)

 意味:化学者