東京外国語大学ロシアサークルЛЮБОВЬ(リュボーフィ)のブログ

「未知なる魅惑の国」であるロシアならではの文化から、留学や旅行のこと、東京外国語大学でのキャンパスライフのことまで。このブログでは、東京外国語大学のロシアが大好きな学生たちが様々なテーマに沿って日替わりで記事を書いていきます。ЛЮБОВЬ(リュボーフィ)とは、ロシア語で「愛」を意味します。

バレエってなんやねん!!

こんにちは!もう皆さんお気づきかもしれませんが、ブログのタイトルを考えるのが面倒なために毎回、「○○ってなんやねん!!」っていうタイトルでやらさせていただいております、フジモリです!

 

そして、文化特集ということで、ロシアのバレエについて紹介していきます。

実は、ロシアは言わずと知れたバレエ先進国!

 

へえ~バレエなん?お前が?

 

とお思いの方も大勢いらっしゃるかもしれませんが、わたくしも数年前まではバレエに興味を持ってさらにブログまで書いてしまうとは思っておりませんでした。

 

まあ、ブログを書いてよいほどの知識もありませんが!

 

でも、バレエにはまりつつあるのは事実で、ハマりつつある人間の、そのきっかけとか今までに得た知識を紹介したら、他にもバレエに興味を持ってくれる方がいるかもしれないと思い、書いてみようと思いました

 

まず、バレエに興味を持ったのは、あるマンガがきっかけでした。

 

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出典:「ダンス・ダンス・ダンスール」コミックス第1巻より

 

ジョージ朝倉先生の作品で、「溺れるナイフ」っていう別の作品は実写映画化もしていて知っている方も多いんじゃないかと思います。

 

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あらすじ

ダンス・ダンス・ダンスール』の主人公は、男子中学生の村尾潤平。潤平は、幼いころに見た男性バレエダンサーの演技に魅了されるも、父の急逝により“男らしくない”バレエの道を断念しました。

アクション映画監督だった父の意を汲み、男らしさを手に入れるため格闘技・ジークンドーの道場に通っていた潤平。その一方で、バレエへの想いを完全には断ち切れない日々を過ごしていました。そんな彼の前に現れたのが、美少女転校生である五代都です。

都は、教室で男子バレエの大技「バレエ540(カジョール・リヴァルタット)」を見せた潤平を見て、潤平がバレエに興味があることを察します。そこで、都の母が営むバレエスタジオにスカウトするのですが……。

出典:ダンスニュースメディアサイト “デュース“

https://dews365.com/newpost/144493.html

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出典:「ダンス・ダンス・ダンスール」 コミックス第1巻

 

私と同じくマンガ好きの母から、多分大学受験が終わった後の春休みとかに勧められて読みました、確か。

 

でもその時の中央アジア地域でロシアとどれくらい関わるかとか全然意識していなかったため、

 

めちゃくちゃおもしれえ!!!!

 

しか思わず、何かの競技のやつだけど恋愛要素多めのマンガが大好きな私は一瞬で十数巻を読み終えてしまったのですが、、、

 

 

  • ヒロインの都

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出典:ダンス・ダンス・ダンスール 9巻

 

一年後くらい、もう一度読み直したときにあることに気づきました。

 

めちゃロシア出てくる!!!!

 

  • 主人公潤平のライバル・流鶯の幼少期 ロシア人の祖母に育てられた

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出典:「ダンス・ダンス・ダンスール」コミックス第9巻

 

ロシアがバレエ有名っていうことをちゃんと認識したのもこの時でした。そういやなんかそんなこと聞いたことある気もするし謎にбалет(バリェト)って単語は知ってるしなぁ、みたいな。

 

ここで、バレエと、ロシアのバレエについての基本情報を、僕が理解したものをそのまま伝えます。

 

イタリアの宮廷の余興みたいな感じで演じられた、ダンスを混ぜた劇が劇場で演じられるようになり、パリのオペラ座なんかでもやったりしながら、やがてロシアの宮廷に移り、独自の発展を遂げたりとかした。

 

っていう感じなんでしょうか?間違ってたらホントにすみません。

 

そしてバレエは今ではロシアを代表する芸術となっていて、バレエ団やバレエ・アカデミーがいくつも存在しています。

 

ダンス・ダンス・ダンスール」の主人公、潤平はロシアのバレエ団のボリショイバレエ団

<<Боолишой Балет>> やマリインスキーバレエ団<<Мариинский Балет>>で男性の主役級ダンサーであり、王子貴族役を踊ることができる「ダンスール・ノーブル」を目指すことを決意します。

 

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出典:「ダンス・ダンス・ダンスール」コミックス第2巻

 

潤平が、様々な壁にぶつかりながらも圧倒的なセンスでダンスール・ノーブルへの階段を上がっていくその姿が、チョー気持ち良い!!

そしてジョージ朝倉先生の描く登場人物たちの繊細な心情描写!!尊敬!!これから僕はジョージ藤森と呼ばせていただきます!

 

読めば素晴らしいバレエの世界に引き込まれること間違いなしです!

 

 

これだけだとマンガをお勧めしているだけみたいになってしまいそうなので、最近観た映画も紹介させていただきます。

 

「ダンサー、セルゲイ・ポールニン 世界一優雅な野獣」という作品です。

 

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あらすじ

ウクライナ出身、19歳で史上最年少の英国ロイヤル・バレエ団プリンシパルとなったセルゲイ・ポルーニンは、その2年後、人気のピークで電撃退団。そのニュースは国内メディアのみならず、世界中に報道された。

スターダムから自滅の淵へ――様々な噂が飛び交う中、彼が再び注目を集めたのは、グラミー賞にもノミネートされたホージアのヒット曲「Take Me To Church」のMVだった。写真家のデヴィッド・ラシャペルが監督し、ポルーニンが踊ったこのビデオはyoutubeで1,800万回以上再生され、ポルーニンを知らなかった人々をも熱狂の渦に巻き込んだ。

<ヌレエフの再来>と謳われる類い稀なる才能と、それを持て余しさまよう心。本人や家族、関係者のインタビューから見えてくる彼の本当の姿とは…?

 

出典:映画「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン世界一優雅な野獣」Blue-ray&DVD公式サイト 

https://dancer.ponycanyon.co.jp/

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ポルーニンさんは、あまり裕福とは言えない家庭に生まれるのですが、バレエの才能を見出され、家族はキエフの国立バレエアカデミーに彼を入れる学費を稼ぐため、ヨーロッパ各地へ出稼ぎに行きます。

 

一家を挙げてポルーニンさんの成功にかけていたというところに、ウクライナにおける(多分ロシアでもそうなんだろう、と予想してる)バレエの位置づけというのがすごい高いんだな、ということを感じました。

 

後に彼が英国ロイヤル・バレエ団を対談するきっかけの一つにもなるのですが、プロを目指すダンサーたちは、毎日の練習と厳しい体重制限などにより少年時代のほとんどをバレエに捧げるんです。

 

そして、なんといっても彼のダンスがすごいんです!!!

 

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めちゃくちゃダイナミックなのに、人間ができる一番繊細な動きなんじゃないかと思います。とにかく美しい。これが様々な犠牲の上にできているものであると考えると、一段と心を打ちます。

 

ダンサーたちの人生そのものであるといってもよいバレエを、この目で見てみたい、そう思わせてくれる作品なのではないかと思います。

 

ちなみに彼の家族のインタビューはロシア語なので、勉強にもなるかも。

 

 

バレエの魅力を伝えきれてはいないと思いますが、このブログやこれらの作品で少しでも皆さんが興味を持ってくださればいいと思います。

 

ではさようなら!!

 

 

ジョージ藤森

 

 

参照:ダンスニュースメディアサイト“デュース” ロシアのバレエダンサーは30台で年金が受給される!!制度や歴史も解説

https://dews365.com/newpost/146389.html

 

 

*今日のロシア語*

 

балет(バリェト)

意味:バレエ

 

жизнь(ジーズニ)

意味:人生、命