東京外国語大学ロシアサークルЛЮБОВЬ(リュボーフィ)のブログ

「未知なる魅惑の国」であるロシアならではの文化から、留学や旅行のこと、東京外国語大学でのキャンパスライフのことまで。このブログでは、東京外国語大学のロシアが大好きな学生たちが様々なテーマに沿って日替わりで記事を書いていきます。ЛЮБОВЬ(リュボーフィ)とは、ロシア語で「愛」を意味します。

輝けるロシアのバレエ・ダンサー【男性編】

Привет!(こんにちは!)、言文ロシア語専攻3年の長谷川公樹です!今月もロシアのバレエを語っていきますよ〜

 

今回ご紹介するのは、今を輝くロシアのバレエ・ダンサーたちです!紹介しようと思えば無限に出てきてしまうので、これからでも日本で観れる可能性のある現役のダンサーに絞ってご紹介します。

※僕個人の好みが大いに反映されておりますので、バレエをよくご存知の方ほど色々と思うところが出てくると思うのですが、そこはご勘弁下さい(笑)

 

まず、前編では男性ダンサーを3人ご紹介していきます。

 

1人目は、プリンスの中のプリンス、ウラジーミル・シクリャローフです。

彼は、長らくマリインスキーの男性プリンシパルの中では、不動の人気を誇っているのではないでしょうか。

 

彼の魅力は3つあります。

1つ目は、このルックス☆。この上ない王子様顔をしています。(生まれ変わったら、この顔になりたい) 

 
 
 
この投稿をInstagramで見る

Vladimir Shklyarov(@vladimir_shklyarov)がシェアした投稿

 

2つ目は、高い身体能力です。この美貌とは裏腹に、分厚い上半身と逞しい脚からは、ダイナミックなムーブメントが繰り出されます。

 

3つ目は、豊かな表現力です。多くの端正な顔立ちのダンス・ノーブルたちは表現も慎ましいことが多いのですが、彼は熱い感情表現を得意としています。

 

では、彼の十八番、ロミオを観てみましょう。(時間のない人は2:47から観てね)

www.youtube.com

 弾けるような笑顔と、勢いのある跳躍や回転からは、ジュリエットに対する熱い愛が伝わってきますね。

 

彼は、なんと今月(2021年8月)に久々に来日します!そこで、このロミオを披露してくれる予定なので、筆者は楽しみでなりません。


2人目は、驚異の肉体派ダンサー、イワン・ワシーリエフです。彼は、元ボリショイのプリンシパルで、現在はミハイロフスキー・バレエ団でプリンシパルを務めています。

 
 
 
この投稿をInstagramで見る

Ivan Vasiliev(@vasiliev.art)がシェアした投稿


彼の魅力は、なんと言ってもその破壊力のあるエネルギーです。

 

バレエに出てくる男性といえば、王子様がまず思い浮かぶのではないでしょうか?しかし、彼はあまり王子役をしません。彼が得意とするのは、「ドン・キホーテ」のバジルや、「海賊」のアリ、「スパルタクス」のタイトルロールといった力強いワイルド系の役です。

 

では、彼の代名詞、「パリの炎」よりフィリップを見てましょう。

 
 
 
この投稿をInstagramで見る

Ivan Vasiliev(@vasiliev.art)がシェアした投稿

 

彼は、その規格外の跳躍で、誰にも真似できないようなパワー系バレエを見せてくれます。彼のその舞踊スタイルを可能にしているのが、この筋肉隆々のボディです。彼の体格は、バレエ・ダンサーとしては正直恵まれているとは言えません。しかし、彼はずんぐりした身体を逆に自分の武器に変えて、型破りな肉体派ダンサーとなったのです。

 

3人目は、世界一優雅な野獣、セルゲイ・ポルーニンです。

 
 
 
この投稿をInstagramで見る

@polunin_best_dancerがシェアした投稿

 

 今の紹介文でピンときた方もいるのではないでしょうか?そう、2017年制作された彼のドキュメンタリー映画「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣」のタイトルより引用させていただきました。こちらの映画は、異例のヒットを記録して話題になりましたよね。

ロシア語科の学生は結構観たっていう人も多いようです。(まだ観ていない人への圧力)

※彼はウクライナ出身であり、ロシアのバレエ団に籍を置いているわけでもありませんが、ロシア語の母語話者ですので、ロシア系ダンサーとしてここでも紹介致します。 

 この映画を観た方は、ご存知かと思いますが、彼は若い頃から高い才能に恵まれていていて、史上最年少で英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルになりました。しかし、その後2年で頂点の座から自ら降りてしまいました。彼が紆余曲折ある人生を歩んできたことは、彼の身体に刻まれたタトゥーが物語っています。

彼が一躍注目されたのは、「Take me to to the church」にのせて踊ったコンテンポラリー・ダンスです。

www.youtube.com

彼のこれまでの苦悩や、表現者としての才能が詰まった作品になっていますね。現在では再生回数が3000万回近くにまで達しています。

 

彼の踊りをダンサー目線から詳しく解説した動画もありますので、載せておきます。

www.youtube.com

 

僕も、彼の踊りを一度だけ生で観たことがあるのですが、その荒々しく野生的でダークな持ち味が強く印象に残っています。間違いなく唯一無二のダンサーといえるでしょう。

 

最近は、バレエ・ダンサーとしての活動に止まらず、俳優としても多数の映画に出演しています。

今年の夏には、彼の初主演映画が日本でも公開されました。

www.youtube.com

 

ロシアの魅力的な男性ダンサーたち、いかがでしたでしょうか?
後編では、宝石のようなバレリーナたちを紹介していきます!お楽しみに〜 

 

До скорой встречи!(すぐにお会いしましょう!)

 

文責:長谷川公樹

 

*今日のロシア語*

смотреть балет

 意味:バレエを見る

красиво(クラスィーヴァ)!

 意味:「美しいですね!」