東京外国語大学ロシアサークルЛЮБОВЬ(リュボーフィ)のブログ

「未知なる魅惑の国」であるロシアならではの文化から、留学や旅行のこと、東京外国語大学でのキャンパスライフのことまで。このブログでは、東京外国語大学のロシアが大好きな学生たちが様々なテーマに沿って日替わりで記事を書いていきます。ЛЮБОВЬ(リュボーフィ)とは、ロシア語で「愛」を意味します。

リトアニア旅行記 〜蜂蜜では誤魔化せない話〜

こんにちは、К改めジャガイモ人間です。

 

皆さん、カニカマは好きですか?

 

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私は好きです。めんつゆで刺身っぽく食べてもおいしいです。

 

そんなカニカマの生産量第1位の国は現在、

 

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リトアニアです!!!!!

 

原料のスケトウダラリトアニアの冷たい近海でよく獲れるそうですよ。

(参照:https://dot.asahi.com/aera/2020010800063.html?page=1

 

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そういうわけで、この記事では去年の夏に私が旅行したリトアニアの首都・ヴィリニュスでの楽しい思い出を三つほど書いていきます。

 

 

第一話 ヴィリニュス旧市街

リトアニア大公国は13世紀中頃に建国され、旧市街は同じ頃に城下町として築かれました。世界遺産にも登録されている欧州でも指折りの歴史地区です。

ヴィリニュス旧市街南端、入り口の『夜明けの門』

 

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内部の2階に礼拝堂があり、そのイコンはカトリック教徒と正教徒の双方から崇敬されています。

(引用:http://www.ave-maria.jp/lightbox/ap93.html

 

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旧市街にはたくさんの教会があります。リトアニアでは人口の約8割はカトリック教徒といわれており、敬虔な信者が多いです。リトアニア人の信仰深さを垣間見た気持ちです。写真はなぜか上の聖アンナ教会一枚しか撮っていませんでした。

 

ウジュピス共和国

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リトアニアから独立を果たした未承認国家です(?)。

 

3枚目の手のマークは国旗にもデザインされています。

アーティストが多く住んでおり、多くの作品が街のそこかしこに展示されていたり、独特な雰囲気のお店がたくさんあります。

 

そんなことが微塵も感じられない写真たちばかり(なぜか殆ど写真撮ってませんでした)。

 

 

ゲティミナス城

 

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ゲティミナスとは14世紀のリトアニア大公国全盛期に活躍した君主の名前。

工事してました。でも入れましたよ。

 

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城の上から撮った写真です。

 

8月下旬でかなり暑かったです。半袖でも汗が出るくらい。北国だから涼しいイメージがあったんだけど…

そして治安がいいです。道も綺麗だし、夜でも(そもそもこの時期は日の入りが21時くらいと遅い)出歩けるほどです。もちろん用心はすべきですが。

 

 

第二話 ご飯がおいしい

ヴィリニュスに着いて真っ先に駅の売店で買って食べたキビナイ(分厚いパイ生地で肉やきのこを包んだもの)

 

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私はこのしっとりとまではいかないがサックリともいかない塩梅の食べ応えのある生地が大好きです。でも多分サクサクしたやつもいっぱいあると思う。おいしい。

 

リトアニアに着いて2番目くらいに食べたチーズやサラミの盛り合わせ

 

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すごくオシャレです。

確か1200円とかだったと思います(うろ覚え)。安い。チーズおいしい。

真ん中にあるのは蜂蜜です。養蜂が盛んなリトアニアでは、蜂蜜はポピュラーな食べ物の一つ。蜂蜜単品のメニューもご用意されていました。

 

 

ツェペリナイ(すり下ろしたジャガイモで肉を包み茹でた食べ物。サワークリームをかける)

 

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これが実においしい。ジャガイモのモチモチ感とジューシーな肉のハーモニーが絶妙。サワークリームをかけることで味が引き締まりいくら食べても飽きない。飽きないがかなりお腹にたまるので食べたら手を止めざるを得ない。おいしい。

 

かかっている葉っぱはディルという香草。ウクライナ担当さんのボルシチについての記事でも言及されていましたね。リトアニアでは多くの料理にこれをかけるので、ディル嫌いな人はリトアニア行くのちょっと厳しいね~的なことをリトアニア語の授業で先生に言われた気がします。

 

これを食べたお店(リトアニア料理の大衆食堂らしかった)で注文する前に、店員さんが「自分は英語が下手なんだけど」と前置きしながらも全てのメニューをペラペラと説明してくれました。リトアニアの都市部では英語を話せる人がかなり多いようです。助かります。

 

 

シャコティスバウムクーヘンのトゲトゲしたちょっと固め版のようなもの)

 

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スーパーで買いました。なぜか中身がちゃんと見える写真が残っていなかった。

味や食感はシャコティスの説明通りです。これは卵の風味が強めで卵パンっぽくもある懐かしさを覚えるような自然な甘みがありました。おいしい。

 

 

第三話 お酒が買えない

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いらすとやさんに蜂蜜酒のいらすとがなかったので蜂蜜のいらすとでお茶を濁す

 

蜂蜜酒(ミード)は、リトアニア名物の一つとして名高く、国家遺産にも指定されています。

 

甘そう。飲みたっ

 

と思った私は、同行者とともにスーパーへ。そして蜂蜜酒とつまみをカゴに入れ揚々とレジへ。

 

しかしレジ担当の男性店員さんが…

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と悲しそうな顔をしながら我々から蜂蜜酒を取り上げ、つまみだけでお会計するという結果に。

余談ですが彼は前のお客さんにロシア語で対応し、我々には英語で話してくれました。旧ソ連という関係で、ヴィリニュスには3割ほどロシア語話者がいると聞きますが、彼もその1人だったのでしょうか。明らかにソ連崩壊後の生まれ、20代くらいに見えたけど…ソ連出身のご両親から学んだのでしょうか?もしくは単純に学校で?留学生という可能性もあるか…

 

宿に戻って調べてみると、なんとリトアニアでは20時以降のお酒の販売は禁止だとか。旅行前に調べろ。

 

我々は諦めず、翌日に時間を確認してからまた酒を手にレジへ。

しかしまたしてもレジの前に完敗。

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宿に戻ってさらに調べてみると、その日は日曜日。20時以降の販売が禁止なのは月曜から土曜までで、日曜だけは15時以降で既に禁止だったのです。スーパーに行ったのは19時。旅行前に調べろ。

 

2泊3日の旅行。3日目は旅程の問題で買いに行けず。蜂蜜酒はまたの機会となりました。

 

リトアニアは暦年、世界で最もアルコール消費量が多い国の一つ。それを懸念したための決まりなのでしょう。

でもバーなど飲食店では開店している限りいつでも買えます。なぜ

 

 

おわりに

他にもヴィリニュス大学KGB博物館など、観光スポットについてはもっと詳しく説明されているサイトさんがたくさんあるので、この記事でリトアニアに興味を持ってくれた方は是非調べてみてください!

 

そういえばKGB博物館では、チケット売り場で「君学生だよね?」となぜか学生証の提示もなしに学生料金にしてもらえました。ありがたき幸せ

 

すでに興味を持っている方は知っていることばかりだったかもしれないけど…間違っている情報があれば教えていただけると幸いです。

 

それではさようなら

 

 

ジャガイモ人間

 

 

*今日のロシア語*

 

мёд(ミョート)

意味:はちみつ