観劇レポート 劇団コンツェルト「夜明けの星たち」
Здравствуйте!(ズドラーストヴィチェ!:こんにちは) りん、です
さる2月25に私はロシア語劇団コンツェルトさんからご招待をいただき、観劇してまいりました!
(ロシア語劇団コンツェルト:全編ロシア語の演劇に挑戦している早稲田大学公認のインカレサークル。夏はその年に入団した団員による新人公演を、冬は全団員による本公演を行っている。今回の本公演は51回目!)
今回の演目はアレクサンドル・ガーリン著の「夜明けの星たち」。1980年のモスクワオリンピックに先だって街から排除された娼婦たちが主人公で、彼女たちが「希望」を探す物語です。
会場は早稲田大学の学生会館、施設内でちょっと道に迷いながらもたどり着き座席へ向かいます。バラックを模した舞台を除いて真っ暗な室内ではチカ…チカ…と揺らめく裸電球が印象的に輝いていました。ステージの奥には日本語字幕を表示するモニターもあり、舞台美術の精妙さにも驚かされました。
さていよいよ開演!とはいえ、私自身が芝居や戯曲には親しんでいない人間なので物語や演出に触れるのは力不足でしょう。素人目にみても素晴らしかった演技のことを思い切り語ります!
全編ロシア語劇ということで最初に注目したのはロシア語でした。まず発音が素晴らしいのなんの。細かいところまで流暢で、観劇にノイズを生んでいませんでした。
劇を観ているうちに次第に演技にも目が向きます。怒ったり笑ったりしている声のトーン、お酒を飲んでおどけたり悲痛に叫ぶ表情、そしてひきつけを起こしたり足を引きずって苦痛を訴える身体の動き…
モニターに日本語で映し出されている言葉の意味が、発せられる声以上に体全体で表現されていることにだんだんと気づきました。まるで鬼気迫るような演技の迫真性が言語を超越してダイレクトにそこで起きていることを伝えてくるようです約100分間にも及ぶ劇をすべてロシア語でやり切るというのはすさまじいものですが、そこだけに注目するのも表面的でもったいないと感じました。リアルなセットと役者の芝居でどんどん劇の世界観に没入できます。衣装やメイクにもこだわりを感じます。傷のメイクがすごく痛そう!
100分があっという間に過ぎてカーテンコールを迎えた時もなかなか現実に戻り切れずにいました。たった1回の公演なれども印象に残ったキャラクター同士が仲良くあいさつしてくれる演出はやっぱりいいですね、ファンサービス的なものを感じます。
以上、拙い文章でしたがコンツェルトさんの観劇レポートになります!
今後も素敵な公演が行われることうけあいですので皆さんもぜひ足を運んでみてください!
今日のロシア語
спектакль(スピクタークリ)意味:演劇
браво(ブラーヴォ)意味:ブラボー!