Здравствуйте!(スドラーストヴィチェ)こんにちは、りん です。
だんだんと暖かくなってきましたがまだまだ寒い日も続きますね。
なので!一足先に春の陽気を感じてみませんか?今回紹介するのはロシアの絵本です。暖かなストーリーや色彩、柔らかな雰囲気…絵本を読めばきっと心も温まりますよね。
日本でも有名なロシアの絵本といえば『おおきなかぶ』、『てぶくろ』あたりでしょうか。『おおきなかぶ』は大きなカブを引っこ抜くためにおじいさんやおばあさん、動物たちが力を合わせるお話で、『てぶくろ』は落ちている手袋にねずみやきつねがもぐりこんでギュウギュウになるお話ですね。
有名どころもいいですがロシアには素敵な絵本がもっとたくさんあります!今日はそのうちの一部を紹介したいと思います。
こちらは СКАЗКИ СТИХИ(スカースキ スチヒー)、直訳すると「詩の童話」というタイトルでしょうか。
ほぼすべての見開きに美しい挿絵が入っていて、とてもイラストにこだわりを感じる絵本です。
中を覗いてみると…
うーん、コミカルなタッチや鮮やかな色彩でなんともかわいらしい絵が盛りだくさんです。2枚目の人々の服装は何ともロシアっぽいですね。
そして今回紹介する一編は «ЧУДАКИ»(チュダーキ)、「変わりものたち」といった意味ですかね。
このお話を私が何とか和訳してみますと…
私は3人の変わりものを市場へやった。
変わりものにはコインを持たせた。
一人にはベルトを買ってくるように。
もう一人には帽子を買ってくるように。
あとの一人は取っておくように、と。
市場への道すがら変わりものたちはコインをごちゃまぜにしてしまった。
どのコインでベルトを買うのか。
そのコインで帽子を買うのか。
そしてどのコインは取っておくのか。
変わりものたちは夜中にやっと帰ってきた。
コインを私に返して言った。
「すみませんが困ったことになりました。
どのコインを何に使うのか忘れてしまいました。
どのコインでベルトを買って、
どのコインで帽子を買って、
どのコインは取っておけばいんでしたっけ?」
コインはどれも同じもの、500円玉を3枚渡したようなものなのにどのコインがどれなのかわからなくなるなんて!
まあ何ともおまぬけでかわいらしい話だと思いませんか?挿絵を見ても、右ページの3人からは「え~っとこのコインなんだっけ?」とでも言っていそうな表情が読み取れます。左ページにある影は3人をおつかいに出した「私」でしょうか。顔は見えませんがビックリしているのがひしひし伝わってきます。3人の気が抜けた顔もじわじわきますね。
以上!ロシアの絵本の紹介でした。日本で有名でなくとも素敵な作品がいっぱいあること、ちょっとでも感じてもらえたらうれしいです!
(文責:りん)
画像は全て筆者撮影
今日のロシア語:рисунок(リスーナク)意味:絵