東京外国語大学ロシアサークルЛЮБОВЬ(リュボーフィ)のブログ

「未知なる魅惑の国」であるロシアならではの文化から、留学や旅行のこと、東京外国語大学でのキャンパスライフのことまで。このブログでは、東京外国語大学のロシアが大好きな学生たちが様々なテーマに沿って日替わりで記事を書いていきます。ЛЮБОВЬ(リュボーフィ)とは、ロシア語で「愛」を意味します。

ロシアの春、泥とマースレニツァ

Здравствуйте!(ズドラーストヴィチェ:こんにちは)りん です

ちかごろ暖かくなってきましたね。皆さんいかがお過ごしですか?日本で春と言えばお花見や行楽、新しい出会いの季節ですね!ではロシアの春といえば?

 

桜もいいですが今回紹介したいのは、雪解け後の泥濘期(ラスプーチツァ)と春を迎えるお祭り(マースレニツァ)です。

 

распутица(ラスプーチツァ)

ロシア西南部周辺の地域では11月中頃に雨が降り、4月中頃に雪が解けて地面がぬかるみます。この泥濘期(でいねいき)のことがラスプーチツァと呼ばれるんですね。

雪国のロシアですから街中の地面がドロドロになってしまい歩くのも一苦労、車なんかも泥まみれになってしまうようです。

画像のようにアスファルトのない道路では歩くのも運転するのも特に辛そうですね…

特定の地区では泥濘期には道路の通行制限や重量制限も行われるそうです。

 

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スノードロップの花

でもロシアの地面はぐちゃぐちゃになるだけではありません。Подснежник(パトゥスニェージニク)、日本語で言えばスノードロップや待雪草と呼ばれる植物の花が雪の下から美しい顔を出します。まさに泥中の蓮ですね。

 

Масленица(マースレニツァ)

マースレニツァはキリストの復活祭に合わせ春の訪れを祝う祭りです。日は毎年前後するものの行われるのは2月末から3月初めにかけての7日間。実際にロシアで春が来るのはラスプーチツァの時期からも分かるように4月ごろですが、あくまで心は春の陽気!宗教が抑圧されていたソ連時代にもこの日は祝われていたそうですよ!

 

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マースレニツァの様子

この日は観光客も多く訪れ大いに盛り上がります。画像奥の人形は個人の追善供養のために燃やされるそうです。マースレニツァはキリスト教以前から祝われていたようで、その名残と言えますね。

 

マースレニツァに欠かせないのがブリヌイ!ロシア風のクレープやパンケーキのようなもので、お祭りに行かない人でも家でたくさんのブリヌイを食べて楽しむそうです!

卵とバターたっぷりでイクラとサワークリームを巻いて味わうブリヌイ、きっと絶品ですね!

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おいしいブリヌイ!



文責:りん

 

今日のロシア語

распутица(ラスプーチツァ)意味:泥濘期

Масленица(マースレニツァ)意味:春の訪れを祝うお祭り