東京外国語大学ロシアサークルЛЮБОВЬ(リュボーフィ)のブログ

「未知なる魅惑の国」であるロシアならではの文化から、留学や旅行のこと、東京外国語大学でのキャンパスライフのことまで。このブログでは、東京外国語大学のロシアが大好きな学生たちが様々なテーマに沿って日替わりで記事を書いていきます。ЛЮБОВЬ(リュボーフィ)とは、ロシア語で「愛」を意味します。

外語祭の思い出 〜ロシア料理店&ダンス公演〜

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こんにちは!東京外大ロシア語科4年のりおです(^ ^)

先日、第99回目を迎える「外語祭」が終了しました! コロナ前の外語祭を知っている者からすると料理店がない外語祭なんて考えられないと思っていましたが、2年ぶりに対面形式を交えた学祭が開催できて本当に良かったなぁと思います。私も今年は一通り企画を回って語劇も見て楽しみました😄

さて、この記事では私が1年生だった2018年の外語祭を振り返ろうと思います。コロナ以前の外語祭はこんな感じだったのかぁ…なんて思いを馳せながらぜひ読んでください!

 

1. ロシア料理店「フクースナ」

ロシア語専攻の1年生は、屋台でさまざまなロシア料理を提供する「ロシア料理店」を出店します。(中央アジア地域専攻の1年生はそれとは別に中央アジア地域の料理店を出します。)

ちなみに2年生になると、専攻語で演劇を行う「語劇」に挑戦します。(なぜか2年生が語劇をやるときはロシア語専攻も中央アジア地域地域専攻も一緒にロシア語劇を上演します。なぜでしょう?)

 

外語祭は一般的な他の大学の学祭とは少し違って、1,2年生は有志ではなく基本全員参加なんです。これは賛否が分かれるかもしれませんが、高校のクラスのように語科の全員と仲良くなれるチャンスなので私は嬉しかったです(^o^)

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ロシア語専攻は1学年だけでこんなにいます!この写真はボート大会です

料理店出店に向けた準備は、1年生の夏休み中から始まりました。店長と副店長を中心に店名や出品する料理を決め、各料理を担当する幹部メンバーを募集しました。ほかにも衛生担当や装飾担当などの役割を決めました。ロシア語専攻は50人以上もいる大語科ですが、一人一人が各料理のいずれかの班に配属されました。

ちなみに私は美術が好きだったので装飾担当のリーダーをやりつつ、ブリヌイを作る班にも所属していました!

 

私たちのロシア料理店で販売したのは、以下のお料理とお酒です。

・ボルシチ(ビーツを使った赤いスープ)

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・ピロシキ(ひき肉が入った惣菜パン)

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・ブリヌイ(ジャムやチーズなど好きなもので味付けをするロシア風クレープ)

写真はあとでお見せします。

・ウォッカ(ショットのほかカクテルもあります)

ロシア料理通の方はご存知のように、ロシア料理にはスメタナというサワークリームが欠かせません。しかし保健所の規則で自作の乳製品を提供するのが難しいと判明したのを覚えています。なのでサワークリームなしでも美味しく食べれるように料理の味付けを工夫していました!

 

私の所属していたブリヌイ班では、試食会を開催してクレープ生地にどんなソースやおかずが合うか実験しました。ブリヌイ班だけで15人ほどいたので、キッチンスタジオを貸し切ってしまいました。

こういうときって料理が得意な人とそうじゃない人に分かれますよね。私は料理が苦手なので、ひたすら食べる専門で「これはいける」とか「これは微妙」とか、ボヤいていた覚えがあります(笑)

そして決まった味付けは…

① サーモン&クリームチーズ

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② ロシアンティー&クリームチーズ

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の二種類!

①は本場ロシアでも定番の味付けですが、②は私たちのオリジナルです。いちごジャムに紅茶パウダーをかけて、クリームチーズと一緒にいただきます。これがめちゃめちゃ美味しいんです…!

 

そして、装飾班の仕事で一番力を入れたのは、看板作りです! 夏休みが明けた10月頃から平日の放課後はほぼ毎日大学に残って作業をしていました。

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ソ連アバンギャルドを意識したデザインで、とてもかっこいいです😆

5メートル×3メートル程のとても大きな看板なので、全体に色を塗るのがかなり大変でした。

ほかにもメニュー表の作成や語科パーカーの制作も任されました!

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ロシア語科の語科パーカー

そしてついに迎えた外語祭当日、ロシア料理店は驚くべき盛況ぶりでした! あまりにも長い列ができていたせいか、ソ連の配給行列かよというツッコミを受けました(笑)

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看板もばっちり目立っていますね!

当日も私はブリヌイ班メンバーとしてひたすらブリヌイを作り(といってもクレープに入れて巻くだけなのでボルシチやピロシキより簡単です)、時々レジや商品受け渡しの係を任され、装飾が壊れたら修理して…といった感じでした。特に土日は混雑して目が回りそうなときもありましたが、お客さんに美味しかったと言ってもらえるのが嬉しかった記憶があります。50人以上もいるロシア語科の仲間たちとも外語祭をきっかけに仲良くなれて、楽しい外語祭5日間はあっという間に過ぎ去ってしまいました。

 

2. ベリーダンス公演

私の1年生のときの外語祭の思い出といえば、料理店と並んで忘れられないのは、所属していたベリーダンス部の公演です。料理店のシフトの合間にダンス公演に出演したり公演のお手伝いをしたりしていました。ベリーダンスというのは中東発祥の踊りで、胸やお腹のくねくねした動きが特徴的なショーダンスです。

1年生は3,4人のグループで踊ります! このときは初めてのショーでとても緊張しましたが、家族や友達が見にきてくれてとても嬉しかったです。技術はまだまだでしたが、楽しんで踊れたのでOK! 今でも仲が良くて大好きなメンバーです😂

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外語祭前の約1ヶ月は本当に忙しかった記憶があります。放課後は装飾班の仕事があったので、授業日の昼休みや空きコマはダンスの自主練に当てていました。土曜日は部活に行って、日曜日はあまりにも疲労が溜まっていたので一日中寝たきりのようになっていました(笑) 今ではいい思い出です。

 

東京外大には、ベリーダンスの他にもフィリピン舞踊、インドネシア舞踊、アルゼンチンタンゴ、カタックダンス、フラダンスなどなど世界の様々な地域の舞踊サークルがあります。外大ならではで素敵ですよね〜!

 

 

以上、2018年の外語祭レポでした! この記事を書きながらとても懐かしい気持ちになりました。形を変えつつも毎年続いている外語祭を在校生として誇りに思います。これからの外語祭も楽しみです(^o^)

 

文責:りお

 

*今日のロシア語*

готовить(ガトーヴィチ)

意味:料理する

танцевать(タンツェヴァーチ)

意味:踊る