東京外国語大学ロシアサークルЛЮБОВЬ(リュボーフィ)のブログ

「未知なる魅惑の国」であるロシアならではの文化から、留学や旅行のこと、東京外国語大学でのキャンパスライフのことまで。このブログでは、東京外国語大学のロシアが大好きな学生たちが様々なテーマに沿って日替わりで記事を書いていきます。ЛЮБОВЬ(リュボーフィ)とは、ロシア語で「愛」を意味します。

音楽とロシア語

Здравствуйте!

この度3年生に進級した(加えてリュボーフィについ最近加入した)、国際社会学部ロシア地域専攻のちひろです。よろしくお願い致します!

 

リュボーフィのブログ、加入前に側から読んでいる分にはバラエティーに富んだ内容でとても面白いのですが、いざ自分が書くとなると他の記事の文字数に別の意味ですごさを感じています。私はあんなにたくさん書けないなぁ…(小声)

 

今回のテーマは「私がロシア語を選んだ理由」とのことですが、私自身、学外で出会った人々にロシア語を学んでいると話すと「なんでロシア語?」と必ず聞かれます。確かに大学の専攻としては珍しいですよね。

 

そうは言っても私も高校時代を振り返ってみると、ロシアを意識(?)し始めたのは高校3年生になってからのことでした。もともと英語が得意で漠然と国際関係の学部に興味があり、外国語と社会学をダブルで学べるとのことで早くから外大を射程に入れていましたが、当初志望していたのはドイツ語。私の家族が全員大学の第二外国語にドイツ語を選んでいたのと、ドイツ語ってなんかカッコ良いかも…というかなり曖昧な理由でした。

 

ところがある日、高校の図書館で何を思ったか米原万里さんの「オリガ・モリソヴナの反語法」を手に取り読んだところ、とても面白く夢中になって読破。それ以来ソ連やロシアについて興味を持つようになりましたが、そこにとどめを刺したのがロシアの音楽でした。

 

というのも私は4歳の頃からピアノを習っていて、音楽好きな両親の影響もありクラシック音楽をよく聴いていたのです。ピアノを習っていると一度は憧れるショパンやベートーヴェンも好きですが、ラフマニノフやスクリャービンといったロシアの作曲家が大のお気に入りで、寝る前に聴いていました。それに、よく考えてみると私が好きなピアニストもロシア人だらけ! ウラディーミル・アシュケナージ、エフゲニー・キーシン、ワレリー・アファナシエフ……

 

彼らの演奏には「ロシアピアニズム」と呼ばれる、光沢のある豊かな音色が特徴的な奏法が用いられています。素晴らしい演奏の数々が残されており、ぜひ皆さんにも聴いていただきたいのはやまやまなのですが、なんだか話が脱線しそうなので音楽そのものについてはこのくらいにします。兎にも角にも米原さんの本を皮切りに私の趣味が学問と結びつき、「ロシア語科を志望しよう」と決意するに至ったのでした。

 

ロシア語は文字といい格変化の数といい決して楽な言語ではないのですが、今までヒイヒイ言いながらも何とかやってこられたのは、やはりロシアのクラシック音楽に対する愛によるものかもしれません。音楽は良いですね!

ではでは。

 

文責:ちひろ

 

*今日のロシア語*

рояль(ラヤーリ)

 意味:グランドピアノ

композитор(カンパズィータル)

 意味:作曲家