Здравствуйте(ズドラーストヴィーチェ)!
こんにちは!ロシア語専攻2年のゆっこです!みなさんいかがお過ごしですか?
私にはこの秋目標があります!
- ロシア語劇の練習を頑張ること(芸術の秋)
- ロシア語で本を一冊読むこと(読書の秋)
ロシア語劇、外語祭に向けて練習中です~!演劇経験ゼロの私は四苦八苦しております\(^o^)/
読書の方は「ロリータ(ウラジミール・ナボコフ著)」を読もうと思っています。原作は英語ですが、友達がロシア語版を持っているので、今読んでいる日本語版を読み終わったら借りる予定です!
さて、今月のブログテーマは「『秋』ロシア」ということで、私は秋を感じさせてくれる一曲をご紹介したいと思います!
«Жёлтый лист осенний»「秋の黄葉」
Колибри(コリブリ)
https://www.youtube.com/watch?v=QiXaJer0gfs
昨年ロシア語の授業で聴く機会があって以来、この歌が好きになり何度も聴いています。
恋愛ソングですが、他の曲と違って興味深いのは、秋の自然の移り変わりと相手の心変わりが対比されている点です。
1~5番それぞれ出だしの部分に必ず「秋の黄葉」の描写があります。
Жёлтый лист осенний вьётся в небесах (秋の黄葉が空に舞う)
Жёлтый лист осенний кружит с высоты (秋の黄葉が空から舞い降りる)
Жёлтый лист осенний на земле лежит (秋の黄葉が地面に落ちている)
Жёлтый лист осенний по воде плывёт. На пути он встретит первый тонкий лёд. (秋の黄葉が水面を流れる 流れる途中で最初の薄い氷に出会う)
Голые деревья - больше листьев нет (むきだしの樹々 葉はもうない)
(訳 前田和泉)
この歌は、主人公が自分の恋愛模様を、秋の黄葉の様子とともに自ら歌っているという設定なのではないかと私は考えています。
1番
自然の描写は葉が落ちるところから始まりますが、それと並行して主人公が想い人との理想の在り方を夢見る様子が描かれます。しかし、続くさびからは、これは主人公の片思いであり、いつか相手に振り向いてもらえるはず、いつか…という淡い期待でしかないという現実がわかります。
2番
1番に引き続き、葉が舞い落ちていく様子が描かれます。主人公は、服のサイズも合わず美しくもない自分など相手にしてもらえない、と嘆いています。
3番
1~2番で宙を舞い下降していた葉も、今や完全に地面に落ちてしまったようです。想い人は主人公の女友達に恋をしてしまいます。主人公はよほどつらかったのでしょう。3番でその出来事を説明する直前、「どうして声はまた(再び)そんなに震えているの」と歌っています。私は主人公がこの出来事を歌う際、思い出すと悲しすぎて声が震え始めたのではないか、そして「また」という表現から1~2番を歌っていた間も実は震えていたのではないか、と解釈しました。
4番
葉が水面を流れていき、途中で薄氷に出会います。季節は晩秋でしょうか。主人公は恋のことを考え泣いてしまいます。
5番
これまで視点は葉にありましたが、樹々の方に移ります。すっかり落葉してしまい、もう樹々に葉はついていません。何だか物悲しい感じのする風景描写ですね。続いて、想い人がいずれ今の恋愛に疲れ、「私」という最良の友の存在に気づくときが来るだろう(来てほしい)、と主人公が願う様子が歌われます。
5番直後のサビ
ここには、悲しみに浸りながらも、決意する主人公の姿があります。
「私は友達からあなたのことを奪うわ 私が結婚するのはあなただけ」
どストレートすぎて印象的でした(笑)。
気になった方はぜひ聴いてみてください!
ロシア語の歌詞を調べるときは「歌のタイトル+текст」と検索すると出てきます。
それでは、Пока(パカー)!さようなら!
文責:ゆっこ
今日のロシア語
жёлтый (黄色い):黄色い
лист (リースト):葉
осень (オーシニ):秋
参照
前田和泉. Жёлтый лист осенний/КОЛИБРИ 秋の黄葉/コリブリ. 授業資料