東京外国語大学ロシアサークルЛЮБОВЬ(リュボーフィ)のブログ

「未知なる魅惑の国」であるロシアならではの文化から、留学や旅行のこと、東京外国語大学でのキャンパスライフのことまで。このブログでは、東京外国語大学のロシアが大好きな学生たちが様々なテーマに沿って日替わりで記事を書いていきます。ЛЮБОВЬ(リュボーフィ)とは、ロシア語で「愛」を意味します。

ファベルジェ・ミュージアム 〜ペテルブルグの光輝く小宮殿〜

Здравствуйте! (こんにちは!)

言文4年の長谷川公樹です!

 

皆さん今年の暑い夏はいかがお過ごしでしょうか?

僕は涼を求めると寒かったサンクトペテルブルグを思い出してしまいます。

 

今回も僕が留学中に訪れた観光地からひとつご紹介したいと思います。

それは、ファベルジェ・ミュージアムです。

おそらく、ロシアに少し詳しい人は「ファベルジェ」という名前を聞いたことがあるかもしれませんが、多くの方はご存知ないでしょう。

 

「ファベルジェ」というのは、ロマノフ王朝の皇帝たちに仕えた金細工師の名前です。彼の作品の中で特に有名なのが、インペリアル・イースター・エッグです。これは、ファベルジェがアレクサンドル3世とニコライ2世のために製作したイースターエッグです。これは50個しか作られておらず大変貴重なものです。

 

 ロシアでは通称「ファベルジェの卵」と呼ばれるお土産がサンクトペテルブルグを中心に大人気ですが、これはこのファベルジェが製作したイースター・エッグを模したレプリカです。赤、緑、青、黄色、ピンク…と色や形状が様々な卵がお土産店に所狭しと陳列されており、眺めているだけでもとても贅沢な気分になります。

 

 さて、このファベルジェ・ミュージアムの目玉は、そんな「ファベルジェの卵」の本物、インペリアル・スター・エッグです。

 

見てください…この繊細な輝き…

植物や動物をかたどった装飾や皇帝一家の肖像画も含まれています。

ここで見ることができるのは、50個のインペリアル・イースター・エッグのうちの9つです。

※残りは、クレムリンの武器庫にあります。

 

 ただし、このファベルジェ・ミュージアムで見るべきものは、このインペリアル・イースター・エッグだけではありません。ファベルジェが製作した数多くの眩い宝飾品の数々です。

 

シックな銀食器から、カラフルなもの、エスニックな陶器まで多種多様です。

テーマカラーごとにまとめられたコレクションは特に美しかったです。

 

見ての通り、意匠を凝らした時計が多く展示されています。

 

その中でも、特に僕が気に入ったデザインの時計を2つご紹介します。

将来、何かの間違いでとんでもないお金持ちになったら、こんな時計を手にしてみたいものです。

 

時計以外は、こちらのお皿とティーセットのコレクションが大変素敵でした。

 

あとは、このような動物をモチーフにしたユニークな小物もたくさんあります。

まさに夢のように華麗なファベルジェ・コレクションはいかがでしたでしょうか?

このファベルジェ・ミュージアムはあまり大きくないためか、日本人から聞いたことはありませんでしたが、行けば必ず大きな満足感が得られる場所だと思います。

 

До встречи!(ダ・フストレーチ)「またお会いしましょう!」

 

文責:長谷川公樹

 

きょうのロシア語

императорское пасхальное яйцо(インペラータルスカエ・パスハーリナエ・イイツォー):インペリアル・イースター・エッグ

Яйца Фаберже(ヤーイツァ・ファベルジェー):ファベルジェの卵