東京外国語大学ロシアサークルЛЮБОВЬ(リュボーフィ)のブログ

「未知なる魅惑の国」であるロシアならではの文化から、留学や旅行のこと、東京外国語大学でのキャンパスライフのことまで。このブログでは、東京外国語大学のロシアが大好きな学生たちが様々なテーマに沿って日替わりで記事を書いていきます。ЛЮБОВЬ(リュボーフィ)とは、ロシア語で「愛」を意味します。

入試の思い出

Здравствуйте! (ズドラーストヴイチェ)(こんにちは!)

現在サンクトペテルブルグ大学に留学中の長谷川公樹です。

 

かれこれ振り返ること3年前(浪人)と4年前(現役)、僕はこの外大の前期試験を受けていました。

 

僕は外大のロシア語科に強いこだわりがあったので、2回とも絶対にこのキャンパスで僕が望むキャンパスライフを送る!という意気込みで挑みました。

僕が、外大のロシア語科を目指した経緯は、ご興味があれば、以前書いた記事をご覧ください。

tufs-russialove.hatenablog.com

 

まず、現役のときは、センター試験も振るわず、模試でもほとんどD判定程度しか出たことがなかったため、2次試験のときには正直あまり自信がなかったような記憶があります。気づけば、もう4年も前のことなのではっきりとは思い出せませんが。

自信はなくても、外大を目指して勉強をし始めた高3の夏からは、僕なりに限られた時間の中では頑張ってきた自負がありましたし、仮に落ちても、浪人して必ず外大に合格すると決意していたので、この試験はどういう結果であろうと大事な経験になると考えていました。

 

試験当日は、そこまで緊張していなかったと思います。

キャンパスに行くと、校門のところで、アメフト部やチアリーディング部が笑顔で出迎えてくれて、非常に励まされたのを覚えています。

外大の英語の試験はとても時間が長いので、その分、緊張し過ぎないで済んだと思います。

実際に試験が始まってみると、予想通り、英語力が未熟だった当時の僕には難しく、途中で煮詰まってしまいました。なので、息を整えにお手洗いに行きました。

そこで、少し気分は良くなりましたが、特にリスニングで満足の行く回答ができずに、やりきれなさが残ったのを覚えています。

 

そして、前期の不合格が通知され、後期試験も受けに行きました。後期は、主に東大や一橋に落ちた人たちが受けるので、正直受かる気はしていませんでした。それでも、その次の年にもう一度受ける本番の試験に向けて、この会場で受験できることは、有意義なはずだと思って取り組みました。

 

 

さて、時は流れて1年後。僕は、全く違う気持ちで、キャンパスに向かっていました。予備校に通った甲斐あって、センター試験は満足の結果で、センターリサーチでは外大言文ロシア語志望者の中で、2位か3位でした。それまでの、模試でも悪くない結果が出ていたので、「遂に僕が外大生になる日が来た!」という自信がありました。

しかし、、、その朝、中央線が止まってしまいました。迂回して、京王線飛田給駅側から向かったため、20分弱てくてく歩いて、予定よりも大幅に到着が遅れました。家を出た時点では、試験開始時刻の延期が分からなかったため、「せっかくこの日のために1年間浪人してきたのに...」と思い、気が気ではありませんでした。

でも、到着すると一年前と同じように、アメフト部やチア部の方々が元気に暖かく迎え入れてくれました。その時頂いた応援メッセージが書かれたKitKatを、休憩時間に頬張ったのを覚えています。

 

今回は、現役時代の前期後期の2回の受験経験があったため、ほとんど緊張もせずに試験を受けることができました。この年の英語の問題は過去問に比べ、簡単に感じたので、英語の試験が終わった時には合格を確信できました。

ただ、その後の日本史が…。それまで外大の日本史は比較的簡単で、センターや私立の対策のついで程度の勉強で十分対応できる、という評価されていました。しかし、この年、急に難しくなり、浪人の1年間でみっちり勉強してきたのにも関わらず、分からない問題が1つや2つではありませんでした。

非常に悔しかったです。

 

結果的には、幸いにも2次の日本史の配点は少ないので、無事に合格することができました。

HPに自分の番号が載っているのを確認して、親と涙しました。その後、予備校や友人から続々と祝福の連絡が入り、しばらく歓喜に浸っていました。

 

1年間の浪人生活を経て、ここで合格していたからこそ、僕は今、高3から夢見ていたサンクトペテルブルグで劇場と美術館に通う留学生活を送ることができています!!

 

 

 

長々と自分語りをしてしまいましたが、これから受験する高校生に伝えたいことをまとめると…

 

自信がある人は、そのまま突っ走ってください。以上。

受かる自信がない人へ…数少ない本番の受験経験は、結果が出なくても、必ず次のチャンスにつながる貴重なものなので、そのとき出せる力は全部出してほしい。

僕は、本番の受験経験が既にあったからこそ、最後に気持ちの余裕を持って全ての実力を発揮することができたと思っています。

例え、目の前の試験がそのまま合格に直結しなくても、その次の試験には必ずつながっています。

 

そして、最後に勝ち取った合格は、次なる大きな世界へつながっていることでしょう!

 

では、Желаю удачи!(ジェラーユ ウダーチ)(成功をお祈りしています!)

 

 

文責:長谷川公樹

 

今日のロシア語

вступительные испытания(フストゥピーテリニエ イスピターニヤ)

意味:入学試験

стажировка(スタジローフカ)

意味:留学