東京外国語大学ロシアサークルЛЮБОВЬ(リュボーフィ)のブログ

「未知なる魅惑の国」であるロシアならではの文化から、留学や旅行のこと、東京外国語大学でのキャンパスライフのことまで。このブログでは、東京外国語大学のロシアが大好きな学生たちが様々なテーマに沿って日替わりで記事を書いていきます。ЛЮБОВЬ(リュボーフィ)とは、ロシア語で「愛」を意味します。

大統領の新年の挨拶

師走を迎えた皆様いかがお過ごしでしょうか、国際社会学部3年のりんです。

今年は良い一年にできましたか?年始の目標は達成できましたか?え、できてない?

そんな皆様にさる方からご挨拶があるそうです、何でしょうね。

なんと!ロシア連邦大統領から新年のメッセージが届きました!これは嬉しい、早速見ていきましょう!

 

ロシアでは国家元首が新年を前に国民へ挨拶を述べる習慣があります。古くは1941年にソ連中央執行委員会議長であるミハイル・カリーニンがラジオ放送で行ったものであり、その後少しの中断を経て1970年ブレジネフ書記長がテレビ演説を行うようになりました。

 

このスピーチは時々の情況や発話人によって性格が異なり、詳細な年次報告のようだったり家族と共に出演したりバリエーション豊かです。1999年の12月31日には正午にエリツィン大統領が新年の祝福と共に自らの辞任を国民に伝え、その夜には後継者であるプーチン大統領の演説も放送されました。

 

スピーチの後にはスパスカヤ塔の鐘が鳴り国歌が流れます。

ロシアは余りにも広くタイムゾーンもたくさんあるため演説は12月中に録画するとのこと。プーチン大統領は背景や場所を変えることがあります。時にはモスクワを出ることもあるそうで2013年にはハバロフスクまで出向きました。

6分間続いた2020年-2021年のスピーチは今までで最長となり視聴率も10%を超えました。

ここで昨年の新年あいさつをちょっと見ていきたいと思います。

 

youtu.be

簡単にまとめると…動画では第二次世界大戦の対独戦勝75周年記念を祝ったことなども語られていますがやはり一番の話題は新型コロナウイルスのパンデミックについてです。ロシアは甚大な被害を被りプーチン大統領も国家に降りかかった困難や収まらぬ感染状況に触れつつ国民への感謝と希望を伝えています。

未だ高い感染者数や国産ワクチンへの不信、最近ではウクライナとの国境付近で緊張を抱えるプーチンのロシアが今年はどのような内容で演説するのかに注目が高まります。

 

あと、新年のあいさつは字幕付きのものがロシアのテレビ局РБКをはじめとしてネット上にもアップされているのでロシア語の練習にもなりますよ。

 

それではよいお年を!С наступающим!

 

文責:りん

 

今日のロシア語

новогоднее обращение президента РФ(ナヴァゴードニエ アブラシェーニエ プリズィヂェーンタ エルエフ)

意味:ロシア大統領の新年の演説

С наступающим! (ス ナストゥパーユシム)

意味:よいお年を