タタールスタン小噺
Привет! こんにちは!国社1年のTTです。バイトに明け暮れていたらいつの間にか8月が半分終わってしまって戦慄しています。
今回私はタタールスタンの代名詞とも言える”あるグルメ”について紹介します。
☆タタールスタン共和国とは、ロシア連邦の一部であり、ロシアで2番目に大きい民族であるタタール人が人口の半分を占めます。彼らは主にイスラム教を信仰しています
唐突ですが、Öçpoçmaq、これの読み方は何でしょうか。
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ヒントです。キリル文字に直すとЭчпочмакです。
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正解はエチポチマクです!
キリル文字に直したら読めた方も多かったと思います。タタールスタン出身の友人曰くタタール料理の中で一番美味しいらしく、これを食さずしてカザンに来たとは語れない、とまで言っていました。
形だけはサモサ(インドの三角形の揚げパン)に似ているエチポチマクですが、そもそもЭчпочмакとはタタール語で三角形を意味するらしいです。この三角形の生地の中に牛肉や羊肉、じゃがいも、タマネギが主に詰まっており、レシピによっては焼く際肉のブイヨンを三角形の穴の中にかけて肉に火を通します。
この食べ物には明確な由来があるわけではないのですが、遡るとタタール人が遊牧民として生活していた頃から食べていたそうです。彼らは自らの足である馬や定番の家畜である羊を主に用いてエチポチマクを作っていたらしく、後の時代に牛の普及などで牛肉も使うようになったらしいです。常に食べられ続けて彼らの云わばソウルフードになった訳ですね。
ちなみにタタールスタンの首都カザンにはエチポチマクの像(Памятник эчпочмаку)があります。
宇都宮の餃子像とは違った趣があって可愛いですね。カザンに行った際は僕の代わりに是非とも見てきてください。
また調べてみたところ、少なくとも東京にはエチポチマクが食べられるお店は無かったようです…
最後に、この文章中にも登場したカザン出身の友人から面白い情報を得られたらまた共有しようと思います!
拙い文章でしたが読んで下さりありがとうございました。
Пока!
文責:TT
*今日のロシア語*
кочевники(カチェーヴニキ)
意味:遊牧民
столица (スタリーツァ)
意味:首都