東京外国語大学ロシアサークルЛЮБОВЬ(リュボーフィ)のブログ

「未知なる魅惑の国」であるロシアならではの文化から、留学や旅行のこと、東京外国語大学でのキャンパスライフのことまで。このブログでは、東京外国語大学のロシアが大好きな学生たちが様々なテーマに沿って日替わりで記事を書いていきます。ЛЮБОВЬ(リュボーフィ)とは、ロシア語で「愛」を意味します。

なんとなく選んだロシア語が大当たりでした!!!

Привет(プリヴィエット/こんにちは)!

東京外大ロシア語専攻新4年のといたです!

今回は,外大生にとってはお決まりの質問「なぜその専攻語(ロシア語)なのか」ということについてお話したいと思います。私がロシア語を選んだ理由は他のロシア語科のみなさんとは少し違っているかも…?ぜひ読んでみてください~~

 


 

東京外大を知るきっかけ

私が東京外大への入学を考え始めたのは高校2年の夏頃です。

当時の私(今もです笑)は数学が大の苦手でした…。

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それに加え,英語が大好きで,大学生になったら必ず海外留学をしたいと考えていました。そんな私に,センター試験の数学の配点が比較的少なく,外国語教育に力を入れているという理由で,塾のチューターさんが東京外国語大学への進学を勧めてくれました。

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「数学が苦手」という理由は大学4年になる今でもとても恥ずかしい理由ですが(笑),このチューターさんがいなければ私は東京外大に入るということを考えていなかったかもしれません。

 

キーワードは「人と被らない」

次に「なぜロシア語科なのか」という点です。私はこの質問をされた時には大抵,「なんとなくです(笑)」と答えています。

 

ですが,最近この質問について真剣に向き合うようになってから辿り着いた1つのはっきりした答えがあります。それは,「他の人と違う珍しいことがしたい」という理由です。

 

今までの生活を振り返ってみると,小さなことでも他の人と同じになることを嫌っていたことに気づきました。スマホのケースもできるだけ見かけたことないものを選んだり,高校時代の社会科目の履修でも大部分の人とは違う選択をしたりしていました。(笑) もともとそのような性格だったのも相まって,せっかく言語を専門的に学べる大学に行くのだからなかなか勉強できない言語を専攻しようと思いました。でもなぜそれがロシアだったのか,というのは、、、きっとなんとなく,です(笑)

 

ロシアの沼にハマった、、、!

先程お伝えした理由に加えて,ロシアの文化に関心があったというのも理由の1つです。私は小さい頃から,ロシアのような寒い地域に住む人々の暮らし方・宗教やそれに関係する建造物になぜか強く惹かれていました。みなさんご存じの通りロシアは冬の寒さがとても厳しく,首都モスクワの1月(1年で最も寒い月)の月平均最低気温は-10度(ちなみに札幌は-6.3度)となっています。私は関東地方出身なので,雪国での暮らしは全く経験してきませんでした、、、。それが理由なのかはわかりませんが,「なんとなく」惹かれた感覚はあります。(笑)

 

もう1つはロシアの教会建築です。みなさんもロシアと聞くと玉ねぎのような構造を持ったカラフルな教会を思い浮かべるのではないでしょうか??玉ねぎ型の構造はロシア正教の教会に特徴的なものです。その形は雪が積もらないようにするためという説や,儀式で頻繁に使われるろうそくの燃えた様子を表現しているという説があり,この他にも多くの説があります!

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▲サンクト・ペテルブルクの『血の上の救世主教会』 【ロシア語名:Спас на Крави<スパース・ナ・クラヴィー>】

私が行った時ちょうど修復工事をしていて全貌は見られませんでした、、、残念、、、

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▲モスクワの『救世主ハリストス大聖堂』 【ロシア語名:Храм Христа Спасителя<フラーム・フリスタ・スパスィーチェリャ>】

 

ちなみに私が1番好きなのはモスクワの赤の広場にあるワシリー寺院(ポクロフスキー聖堂)です!!実物は写真で見るよりも本当に綺麗で鮮やかなんですよ~~!!冬になると教会と雪との幻想的なコラボレーションが見られます!私も実際に見てみたい、、、!

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▲モスクワの赤の広場にある『ワシリー寺院』 【ロシア語名:Собор Василия Блаженного<サボール・ヴァスィーリヤ・ブラジェーンナヴァ>】

 

実際に外大の短期留学のプログラムで大学2年の夏に1か月程ロシアに訪れた時,私は完全にロシアの虜になりました、、、(笑) 大学入学の頃には漠然とした関心しかなかったのが噓のようです、、、!

 

こんな風に,勉強し始めてからどんどんロシアのファンになっていく人も多いような気がします!案外,みんな「なんとなく」で選んでいるのかもしれないし,それがいいのかもしれません。

 

東京外大ロシア語専攻で3年間過ごしてきて思うこと

以上が「私がロシア語を選んだ理由」です。

まず!ここまで読んでくれて本当にありがとうございます!大学4年目がスタートしようとしている今の時期に,専攻語を決めた理由について振り返ってみて私が思うことをちょっとだけお話して終わろうと思います。

 

ここまでの私の文章を読んでいて,「4年間(人によっては5年間)もある大学生活で勉強していくものを決めるのにこんなやんわりした理由でいいの?!」「やってみたらその言語や分野に向いてないかもしれないし…不安でなかなか決められない…」と感じた高校生や受験生の方も外大志望に限らずいらっしゃると思います。

 

今の私から言えるのは「やってみたい」という自分の気持ちに蓋をせず,とにかくやってみる勇気を持ってほしいということです!

 

たとえその気持ちに根拠がないとか,あまり長く続かない気持ちかもしれないとか考えて不安に思っていたとしても,私は,大学入学というタイミングでその言語や分野に触れることになったのはある意味「ご縁」なのではないかな,という風に考えることにしています。

 

はじめはゆるっと選んだロシア語も,勉強を続けていくうちにどんどん引き込まれて行って,そこまで流暢には話せなくとも,今ではロシア語を選んで本当に良かったと思っています。自分の興味のある言語や分野に取り組んでいる中で,現地に留学に行ってたくさんの人と出会ったり,それまでにはなかった新しい自分の適性に気づいたりして将来の選択肢が何倍にも,何千倍にも増えるかもしれないですよ!!そう思ったらなんだかワクワクしてきませんか??

 

自分のために贅沢に使える時間を大切にしつつ,やりたいことは片っ端からやっていくぞ!!という気概を持って,将来の選択肢をどんどん広げていってほしいなと思います!!

 

みなさんのたくさんの可能性のうちの1つにロシアが加わってくれたらなあ,というちょっとの期待を込めて!(笑)

以上,東京外大ロシア語科新4年といたでした!ありがとうございました!

 


 

文責:といた

 

*今日のロシア語*

Собор (サボール)

 意味:聖堂

 

《参考文献》

地球の歩き方 ロシア・ウクライナ・ベラルーシ・コーカサスの国々 【2018~2019年版】