東京外国語大学ロシアサークルЛЮБОВЬ(リュボーフィ)のブログ

「未知なる魅惑の国」であるロシアならではの文化から、留学や旅行のこと、東京外国語大学でのキャンパスライフのことまで。このブログでは、東京外国語大学のロシアが大好きな学生たちが様々なテーマに沿って日替わりで記事を書いていきます。ЛЮБОВЬ(リュボーフィ)とは、ロシア語で「愛」を意味します。

全授業がオンラインだった学生の1年間

Сколько лет, сколько зим(お久しぶりです)、りゅうです!2月も中盤、受験や授業が終わりホッとしている方々の多いことでしょう。今の私は就活中なのでそんなに気が抜けないのですが。

さて今回のテーマが「外大生の日常」ということで、私の直近1年間を振り返ってみたいと思います。よかったら参考にしてください。それでは… поехали(行くぞ)!

 

1.2020年春学期

留学を控えていたこともあってか、当時は特に自分の人生計画が狂うとは思いもしませんでした。ただし春休みが延びて、授業が暫定オンラインになるということにはかなり不安を覚えました。

しかし春学期の授業が始まっても、意外とすぐに慣れてしまいました。むしろ起床時間が遅くていいからオンラインの方がいいのでは、と思ってしまうほどです。そんなことは決してないですが。

 

2.2020年夏学期

私は1年間留学する予定でしたが、このときには半年はオンラインだろうという予測でした。一応アルバイトを辞め、遠くに住む祖母のもとに挨拶に行くなど、このときまでは本来の予定で動いていました。

 

3.2020年秋学期

実は秋学期の始まる前に、留学先の正規の授業はオンラインで受けられないと宣告されていました。その代わりに語学プログラムのような授業を受けさせてもらえることになりました。

さてその授業ですが、なかなか面白いのですよ。まず参加者が日本人の他にも、韓国や中国の学生、ロシア在住のスペイン語圏の人、トルコ人カタール人などかなりバックグラウンドの異なる参加者がいます。皆言語好きなようで、日本語の話題もちらほら出てくるし、ネイティブの先生がたまにトルコ語を使うなど、もうよく分からん(笑)。とオンラインなりに楽しんでおります。

現地の授業だけでは時間が余るので、外大の授業も並行して受けていました。オンラインはもう慣れっこです。ちなみに全授業がたまたまオンラインだったので、1年間オンライン授業を受けた学生になってしまいました。

 

4.2021年になって

1月下旬、2020年度の派遣留学を辞退するよう大学側から通告されました。こうなると、もうどうしようもありません。ちなみに正規のオンライン授業が提供されていれば、引き続き受けられたようです。

留学予定だった同期の一部は留学を延期するそうですが、私は学部生をもう1年間続けてまでやりたいことはないので、就活します。学部生としてはあと1年の予定ですが、修士課程に進みたくなって、学問の世界に戻ってくるかもしれません。もちろんそのときはロシア語学だヨ。

 

5.オンライン留学したい人へ

ここからは、平日2~6コマの授業を受けていたにもかかわらず引きこもりだった、そんな学生からのアドバイスです。

 

(1)授業時間に注意!

オンライン授業の弊害とも言えるのが、時差です。特に留学先が日本と時差が大幅に異なると、生活リズムの関係で授業が受けにくい地域もあることでしょう。現地のオンライン授業を受ける前に、体が耐えられるかよく考えましょう。生活リズムを変えるのも手ではありますが、昼夜逆転はお勧めできないです。

ちなみにモスクワは6時間分、東京より時間が遅いです。私が受けた授業は昼間に行われていたので、つまり日本から参加すると夕方~夜間に受けることになります。授業後に予備校に通っていたときのような、高校生の日々を思い出すスケジュールになりました。

 

(2)めだまだいじに

オンライン授業が長くなると、当然目が疲れます。テレワーク等が普及してから近眼の人が増えているようなので、本当に目を大事にしてください。

さて、目が疲れたときは蒸気の力を使いましょう。蒸気といっても、例えばお風呂に入るとか普段やっていることで大丈夫です。でもさすがに「そんな何度も風呂に入れるか!」と言われそうなので、私が実践している目の休め方を紹介します。有名かもしれませんが。

まず、タオルと熱湯(温度はお風呂より高め)を用意します。タオルはしっかり湯につけたら絞り、両目を覆うくらいの大きさまでに畳んで乗せます。乗せたらそのまま目を温めましょう。タオルの温度が下がったら、お湯につけるところから繰り返します。これを何度かやって、目を保養するように!

 

(3)パソコン

これは個人的な感想なのですが、ノートパソコンで長時間オンライン授業を受けるのは辛いと思います。授業を6コマ受けていた日があったのですが、そのときは特に大変でした。休憩時間と6コマの授業時間は、合わせて約10時間でした。10時間もZoomに繋いでいると、パソコンのバッテリーが持ちません。毎回パソコンを充電しながら授業を受けていたのですが、パソコンは熱くなる上正直CPUファンの音がうるさすぎて授業に集中できませんでした。そしてバッテリーの寿命を縮めたくなかったので、急遽部屋にあったデスクトップパソコンを引っ張り出し、追加でWebカメラを購入しました。特に1人暮らしの人には出費がかさむのでお勧めはしませんが、中古品も活用すればパソコン本体からディスプレイまで一通り、格安で揃えられます。

 

(4)散歩

オンライン授業を受けていると外出しない習慣がつくかもしれません。そういうときは住居の周辺を散策しましょう。私の住んでいるところの周辺は、道幅が狭くて様々業態の店舗がひしめき合っているようなところです。そんなところを歩いていると意外な発見があります。私は少し歩いたところに鮮魚店があるのを最近知って、少しワクワクしました。北寄貝を扱っていたので、また酒蒸しでも作ろうかな~。

散歩するだけでも健康にいいのでお勧めです。わざわざランニングとかしなくてもいいのです。

 

(5)自分の「好き」を極める

家にいることで暇を持て余している方もいるかもしれません。そういう人は今まで持っていた自分の趣味や好きなことに打ち込みましょう。長距離移動を伴う趣味、大人数の娯楽が好きな人には難しいでしょう。そういう人はそれがすぐできるように、旅程を立てる、機器やテクニックについて習得するといった準備をするとよきです。

好きなものが分からない人は今すぐ見つけましょう。見つけ方は、「何でもとりあえずちょっとやってみる、それについてちょっと知る」ことです。興味はやってみてから起こるものですから。

ちなみに私は機械修理を極め始めています(なぜ)。昔の技術を体験できることや、不動品が再び使えるようになったときの感動が大きいと思ったことがきっかけです(あとは修理出来たら安上がりなので)。

特に就活の予定1年前なら今から始めれば、趣味についてESに将来書けてお得です。

 

6.まとめ

というわけで、1年間家で授業を受けていた学生から自分の経験とアドバイスを語らせていただきました。何かと活用いただければ幸いです。

 

それでは、 до встречи(近いうちに)!

 

文責:りゅう

 

*今日のロシア語*

совет(ソヴィエート)

 意味:助言、アドバイス

студент по обмену(ストゥヂィエント ポ オブミィエーヌ)

 意味:交換留学生