東京外国語大学ロシアサークルЛЮБОВЬ(リュボーフィ)のブログ

「未知なる魅惑の国」であるロシアならではの文化から、留学や旅行のこと、東京外国語大学でのキャンパスライフのことまで。このブログでは、東京外国語大学のロシアが大好きな学生たちが様々なテーマに沿って日替わりで記事を書いていきます。ЛЮБОВЬ(リュボーフィ)とは、ロシア語で「愛」を意味します。

外大合格のために…やっちゃいけないこと

こんにちは、東京外大ロシア語専攻3年のりおです!

ついこの間3年生の秋学期の授業が終わり、あっという間に4年生になろうとしている今日です。

 

今週は主に東京外大を志望する受験生の皆さんへ向けて、共通テストから二次試験までの勉強法や心持ちをテーマに連載していきます!

「外大受験」と一言で言っても、ずっと第一志望にコツコツ勉強してきた人もいれば、私立受験の併願校として検討している人や、共通テストの結果を受けて外大を視野に入れた人もいますよね。

 

今回は、私の受験期を振り返りながら、合格したいなら絶対やっちゃいけないこと3つについてお話ししたいと思います!なんせもう受験は三年前のことなので懐かしい記憶になってしまいましたが、今でも覚えていることなのでそれだけ大事なことだと捉えてもらえれば嬉しいです。

 

はじめに、私の受験プロフィールを簡単に紹介します。

 ・一浪して第一志望の東京外大言語文化学部ロシア語科(現役時も同じ学部・語科志望)

 ・高校生の時は勉強サボりがち → 浪人で一念発起して予備校通い

 ・地方住みの上京勢

もともとあまり勉強が得意ではなく、外大に行きたいと思い始めてから100%根性で合格に食らいついたタイプなので、とくに「やる気はあるのに成績がなかなか伸びない人」には参考になるところが多いと思います。

 

それでは早速お話していきます〜!

 

やっちゃダメその1:大学のホームページを見ない

外大志望のあなたは、外大のホームぺージをきちんと読んだことはありますか?

「受験する大学のことを調べるなんて当たり前じゃん!」と思う方もいるかもしれませんが、意外と重要な基本情報を見落としている受験生が多い気がします。勢いだけで受験校を決めてしまった人や共通テスト後に志望校を変えた人は特に注意してください!

外大のホームページには「受験生ナビ Hello! TUFS」という受験生向けの様々な情報が集められたページがあります。最新の入試情報から語科別や学部別の情報、過去の入試の正答例や倍率まで、かなり色々と詳細に載っています。

とくに、過去問の正答例や採点基準は二次試験対策をする上でめちゃくちゃ有益です!(実はここまで詳細に採点基準を開示してくれる大学はほとんどありません。)英語は英作文の細かい採点基準までしっかり載っているので、本気で受かりたいなら絶対に参考にしたほうがいいと思います。私は現役時は赤本が絶対だと思い込んで見事に落ちましたが、浪人時に予備校の先生にアドバイスを受けて正式な採点基準を見ながら採点すると、どのポイントが重要なのか、もっと言えばどの部分は最悪捨ててもいいのか、感覚的にわかってくるようになり、当日もかなりスラスラ解くことができました。過去問を解くときに赤本ばかりに頼っている人は要注意です!

 

加えて、直接入試の結果とは関係ありませんが、各大学のホームページには大学や学部、学科ごとの特色や教育理念の書かれたアドミッションポリシーが載っているはずなので、それもチェックすることをおすすめします。その大学が本当に自分に合う大学なのか、自分の学びたいことがその大学で実現できるのか、大学生になった自分をイメージして考えてみてください。

というのも、外大ではよっぽどのことがなければ学部や語科を変えらません。さらに他の大学に比べて専門性が高い分、嫌でも自分の専攻語と少なくとも2年以上は向き合っていかなければなりません。せっかく合格しても学部や語科のミスマッチはかなり痛手になるので、ぜひ今一度立ち止まって考えてほしいなあと、個人的に思います。

もちろん外大の他にも受験を考えている大学があれば、その大学のホームページにも目を通してくださいね!

 

やっちゃダメその2:傾向と対策をおろそかにする

大受験はいくら学力があっても問題形式や出題傾向についての情報集めとそれに適した対策をしなければ、合格は難しいと思います。

私の所感では、外大受験は他大と比べて受験者数が少ない分、いかに情報を得て対策できたかという情報戦になりがちだと思います…。すでに十分な実力のある人はどんな問題が出ても対応できると思いますが、特に過去の私のように合否ラインのギリギリにいるような人たちの合否を分けるのは十分な情報の有無と言えるかもしれません。

私は周囲に外大志望の知り合いがほとんどいなかったことに不安を覚えて、浪人時の夏休みだけ外大志望者の多い東京の予備校に通っていました。そこの先生に聞いた外大受験の様々な小ワザ(「第〇問は〇〇大の第〇問に似ている」「英語のリスニングを鍛えるなら〇〇のラジオを聞くといい」など)が地方住みの私には初耳のものばかりだったので、謎に感銘を受けたのを覚えています。

もちろん、過去問を解いていればおおよその問題の形式や出題傾向が自然とわかってくると思います。しかしどう対策するかというレベルまではやはり学校や塾の先生がよく把握しているはずなので、自分の勉強法に迷いがあるならこのような「受験のプロ」たちに頼るのもアリだと思います!ただし、決して基礎知識をおろそかにしてテクニックに頼れと言っているのではありません。数年〜数十年と大学受験に携わってきた「受験のプロ」は外大の過去問をどう分析するかを知ることが大事だということです。

問題形式や出題傾向についての情報収集のために具体的にできることといえば、インターネットで調べたり、学校や塾の先生に聞いたり、予備校の外大対策講座に参加したり…ということが挙げられます。記事末尾に私が知る限りで外大受験生に有効なコンテンツ(インターネットサイトや予備校など)を列挙しておきますので、興味がある方はぜひ自分で調べてみてみてください!

 

やっちゃダメその3:二次試験の英作文や論述を自力で対策しようとする

外大の二次試験では、英語、世界史・日本史も同様に、問いに対して与えられた情報から論理的に書くという記述力が求められます。自分で書いた文を自分で客観的に採点するのは難しいので、記述を自力で対策するのはほとんど不可能だと思います…。

 

私は現役のとき、論述の対策をするために誰か先生に頼ったほうがいいんだろうなと思いつつも自分の実力にとにかく自信がなく、「先生も忙しいし…」とか「私なんかより東大とか早慶志望の人をきっと優先したいよね」などと勝手に思い込んでは自分で買った論述の問題集で練習していました。ネガティブ小心者の極みです。

今思えば後悔しかありません。特に苦手だった世界史は、実際は基礎すら危ういにも関わらず、ひたすら正答例をノートに書き写すという写生作業になっていました。英語の自由英作文においても、論理構成がこれで合っているのか、文法やスペルのミスはないかといった基礎的なことでさえ自分ではわからないので、書くだけで満足してできたつもりになっていました。ひどすぎる…。

実際、二次試験本番では英語も世界史も全然できた感覚がありませんでした。世界史の論述は何のテーマを問われているのかすら把握できず、英語はたしか大問6の英作文を三分の一ほど書いて試験終了になりました。本番で不合格が頭をよぎりながら問題を解くのは本当に辛いです。

 

現役のときの反省を踏まえて、浪人時は予備校の先生にみっちり添削してもらうことにしました!特に英語の先生は外大の過去問の出題傾向に合わせて私だけのために問題を作成してくれるなど、本当に親身になって指導してくれました。私のような小心者が論述の添削を先生に頼むコツとしては、次回添削してもらう日を毎回先生と約束しておくことです。大学合格への本気が伝わると、先生も指導に熱意が入ると思います。

おかげで、浪人時は英語も世界史も比較的楽に解き終わることができました!ちなみに英語の自由英作文は予備校の先生に出題してもらったテーマがドンピシャでした。解答欄がしっかり文字で埋まるとこんなに気が楽なのか…とひしひしと感じた覚えがあります。

 

そんな経験をした私からは、英作文や大論述は自力でどうにかなると思っている人は、一人でいいので英語と世界史または日本史でそれぞれ面倒を見てくれる先生を見つけることを強くおすすめします!塾や予備校に通っていない人は高校の先生に頼むのがベストだとは思いますが、インターネットで検索すると比較的割安で添削して返してくれるサービス等もたくさんあります。

 

 

いかがでしたか?私は合格までにけっこう苦労したタイプなので当時を振り返るとよく頑張っていたなあと、記事を書いていて懐かしい気持ちになりました。

 

外大に合格したいならやってはいけないこと3つをまとめると…

① 大学のホームページを見ない

② 傾向と対策をおろそかにする

③ 英作文や論述を自分で対策しようとする

ということになります。

 

一つでもドキッと感じたら、今からでも取り掛かりましょう!本気で外大に受かりたいなら、限られた日数の中でできる全てのことを惜しみなくやるべきです。 

 

最後に、外大はグローバルな校風の中で自分の夢に向かって自立した人がたくさんいて、本当に素敵な大学です!ロシアの文化を学問的に学びたかった私にとって、入学して後悔したことは一度もありません。合格のその先にあるあなたの夢も外大はきっと応援してくれます。

今週はいろんなメンバーが各々の受験体験や二次試験のコツ等を語ってくれるので、ぜひ楽しみにしていてください😉

あなたの惜しみない努力がきっと実を結ぶことを祈ります!

 

文責:りお

 

 

★外大の傾向・対策の情報収集のために有用なコンテンツとして、取り組みやすいものから順にいくつか挙げてみます。参考までにどうぞ!

YouTubeチャンネル「コウ【東京外大YouTuber】」さんの動画

https://www.youtube.com/channel/UCGDUA0Qbf8pzqy6RyulW2bw

現役外大生の方が主に二次試験に向けた英語の勉強法を超詳しく&わかりやすくお話しされています。さらに2021年度入試の変更点について解説している動画もあります。他にも「東京外大 受験」などとYouTubeで調べると様々動画が出てくるので参考になるかもしれません。

・「独学受験を塾講師が応援!!」コシャリさん

https://独学受験.jp

個人で外大受験に関する情報発信をしていらっしゃる方のホームページです。勉強法だけでなく併願校の選び方や受験に関するQ&Aまで色々と掲載されています。コシャリさんに直接メールで相談することもできます。

スマホアプリ「StudyPlus」での情報収集

外大志望の他の受験生と繋がることで、チャットで情報交換をしたりお互いにモチベーションを高め合ったりできます。また、志望大学別でユーザーの勉強記録を見ることも可能なので、外大志望の人がどんな参考書を使っているのか、どのくらいの時間配分で勉強しているのか等も知ることができます。特に地方勢で周りに外大志望の知り合いがいない人は必見です。

代々木ゼミナールの外大対策講座

ここからは有料ですが、代ゼミの冬期講習で行われている大学別対策講座に東京外大があります。確か英・世・日で一科目90分×2コマで、東京での対面授業の他にフレックス・サテラインという映像授業でも配信されるので、基本全国どこにいても受講できます。どの科目も毎年かなり的中率が高いと言われています。(案件ではありませんが個人的におすすめです。)

・その他、予備校の外大対策講座

代ゼミの他にトフルゼミナールや河合塾でも外大対策の授業を開講しています。こちらは対面授業のみで校舎は首都圏にあるので、地方勢は難しいかもしれません。時期的に今年受験の人はちょっと間に合わないかもしれませんが、来年度以降の方は塾選びの参考になると思います。特にトフルゼミナールは英語が難しい大学に強い塾なので、外大志望の生徒が大勢いてとてもレベルの高い指導が行われています。