Здравствуйте (ズドラーストヴィチェ)! こんにちは!
最近半身浴にハマっているロシア専攻3年の芝元です!
みなさんいつもブログを読んでいただきありがとうございます!
なんと!今回のブログが記念すべき100回目の投稿です✨
そんな特別な回に私のイチオシのソ連アニメをご紹介したいと思います!
ちなみにロシアの人なら誰もが一度は観たことがあるくらい有名なアニメです。
さて、なんでしょう?!
「………チェブラーシカ?」
ブッブー!ハズレ!
正解は………「Жил-был пёс」(ジール ブィール ピョース)です。日本語に訳すと「昔々あるところにピョースが住んでいました」という意味。
ピョースというのはこのアニメの主人公である犬の名前です🐶
ピョースはある村の家で働いている優秀な番犬でしたが、年老いてしまい近頃はミスばかりが目立ってしまっていました。そんなある日の夜、主人達が出かけている間にピョースの家に泥棒が入ってきました。しかし、ピョースは見逃してしまい、翌朝主人達に家から追い出されました。森にたどり着き、身も心もボロボロになったピョースは、ひょんなことからオオカミに出会い、運命が変わっていきました…!!!
どんなことがピョースに起こったと思いますか?
それは観てのお楽しみです✨
笑いあり、涙ありの10分間です。
みなさんぜひ観てみて下さい♪
なんだか締め括りのような文章を書いてしまいました!が!
このアニメの面白さは内容だけではないということを1番お伝えしたいです!
私がこのアニメを気に入っている理由はたったの10分間に、昔のロシアおよびその周辺地域の暮らしぶりがよく現れていて、想像力がとても掻き立てられるからです☺️
例えば1:10〜のシーンで家の中の様子が描かれています。
このシーンを見てまず気になったのが、壁に飾られたいくつものイコン!
日常生活に正教は欠かせないものであったのだな、と感じさせられました。
ちなみに、イコンというのは聖像のことです。この記事にイコンについて詳しく載っているのでぜひご覧ください!
土佐藩士も回心した!幕末に伝来した正教会 - 東京外国語大学ロシアサークルЛЮБОВЬ(リュボーフィ)のブログ
次に気になったのが机の上にある器に入った白い何か!
私はこの白い何かをカーシャだと予想しています。
カーシャというのは、「ロシア語やウクライナ語で「お粥」を意味する言葉であり、そばのほかにイネ科の雑穀や豆類などを水、ブイヨン、牛乳で柔らかく煮た東欧の代表的な家庭料理」(日穀製粉会社「カーシャ」より引用)のことです。
昔からカーシャは人々に愛されている食べ物なんだな〜と思いました。
3つ目に気になったのが、部屋の中をブンブン飛び回る蜂と部屋にぶら下がっている蜂の巣のようなもの。
(私の母に見せると「ハエじゃないの?」と言われたので、あくまで主観ですが笑笑)
住人達は部屋中を飛んでいる蜂にビクともしていないので、蜂はソ連の人にとって身近な存在なのかなと思いました。(でも、たしかにロシアの蜂蜜は有名で、ロシア人も蜂蜜が大好きということを踏まえると、こんな生活を現実でもしていたのかも…?!)
このように、ちょっとしたシーンに生活の縮図が描かれていて、色々な発見や想像が出来るのが本当に面白いです。
みなさんもぜひ色んなところに注目してみてください♪
それではПока(パカー)!
文責:芝元さや香
*今日のロシア語*
собака (サバーカ)
意味 : 犬
волк (ヴォールク)
意味 : オオカミ
каша (カーシャ)
意味 : おかゆ
《参考文献》
日穀製粉株式会社「カーシャ」〈https://www.nikkoku.co.jp/entertainment/glossary/post-63.php〉(最終アクセス:2020年8月7日)