東京外国語大学ロシアサークルЛЮБОВЬ(リュボーフィ)のブログ

「未知なる魅惑の国」であるロシアならではの文化から、留学や旅行のこと、東京外国語大学でのキャンパスライフのことまで。このブログでは、東京外国語大学のロシアが大好きな学生たちが様々なテーマに沿って日替わりで記事を書いていきます。ЛЮБОВЬ(リュボーフィ)とは、ロシア語で「愛」を意味します。

タンデム学習

こんにちは。3年の須藤です。

まだ春学期の課題が終わってないのに夏期授業がはじまってしまいました。今日は今期私がとっている授業の一つである、日ロタンデム学習について紹介したいと思います。

 

タンデム学習とは

例えば日ロのタンデム学習の場合は、ロシア語を学んでいる日本語母語話者と日本語を学んでいるロシア語母語話者が2人組になって行います。

 

時間をわける

タンデム学習では、ロシア語を使う時間と日本語を使う時間が厳密に分けられます。留学生などの外国人と友達になって雑談するときは、学習言語の習熟度が高いほうの言語ばかりを使ってしまったり、お互いに母語しか話さなくなることがあります。もちろん、ロシア語がわかる日本人が日本語で話し、日本語がわかるロシア人がロシア語を話して、会話が成立しているという状況もとっても興味深い、素晴らしい状況だと思いますが、会話の練習としては効果が薄いです。強制的に時間を区切られることで学習言語を話す努力を強いられるのは時につらさを伴いますが会話練習において効果があると思います。

 

母語の発展

ペアが話す日本語を聞いて、日本語への理解が高まることも期待できます。相手がわかる正しい日本語を話そうとする機会はそうそうあることではありませんし、無意識に行っていたことを意識的に振りかえることになって面白いです。ロシア語母語話者の話す日本語の間違いから、ロシア語の影響を見つけられたら、ロシア語の特徴について発見できるかもしれません。

 

私自身の発見

実は私は昨日初めてタンデム学習をしました。主に日本とロシアの文学について話しました。日本文学について、特に夏目漱石のこころと三島由紀夫金閣寺が話題にあがりました。この2つは私の好きな本の一つなので話せてうれしかったです。知らない本や読んだことない日本文学が出てこなくて正直ほっとしました。ロシア語訳が”Сердце” と”Золотой храм” だというのもはじめて知りました。直訳ですが面白いと思いました。特にСердцеはちょっと心臓って感じがしますが、こころというニュアンスもあるのかもしれないですね。

 

 

以上です。レスポンスシートの延長みたいになってしまいましたが、読んでくれてありがとうございました。

 

 

文責:須藤

 

 

*今日のロシア語*

друг друга (ドルーク ドルーガ

 意味:お互いに