東京外国語大学ロシアサークルЛЮБОВЬ(リュボーフィ)のブログ

「未知なる魅惑の国」であるロシアならではの文化から、留学や旅行のこと、東京外国語大学でのキャンパスライフのことまで。このブログでは、東京外国語大学のロシアが大好きな学生たちが様々なテーマに沿って日替わりで記事を書いていきます。ЛЮБОВЬ(リュボーフィ)とは、ロシア語で「愛」を意味します。

Щи да каша- пища наша

Здравствуйте! 2年生のなつほです!

皆さんお元気ですか?私はアクティブラーニング地獄が始まり日々眼球と脳がぐったりです。

外大生ならこの辛さを共感してくれるはず…。やってもやっても終わらないんですよねぇ。

なので気分転換にこの記事を書かせていただきます!ちなみに現在時刻は深夜2時です…とほほ…

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ところで、皆さんはこの写真を見てどこに注目しますか?

お肉!-やっぱりそうですよね、美味しそうですよね。まさに食事の主役。

お皿!-東欧や中央アジア地域のお皿はカラフルでとってもかわいいですよね~。

でもでも、手前の穀物に注目してほしいのです。これはロシアの食文化に欠かすことのできない「カーシャ」です。今回は、ロシアだけではなく東欧の多くの国で国民食として愛されているこのカーシャについてお話します。

 

カーシャとは?

ロシアとポーランドの代表的な家庭料理の一つに数えられます。いろんな穀物をバターと一緒に水や牛乳で煮たものです。よく朝ご飯や肉料理の付け合わせとして食卓に登場します。

 

作り方は?

食べたい穀物(小麦、ソバ、きび、お米etc...)を牛乳又は水で煮て、塩やバター、砂糖で味付けするだけです!

ソバの実は固いので、火を通す前に水につけて水分を吸わせる方がよいのではないかと思います。欧米では、オーツ麦を使ったオートミールを朝食として食べることがありますよね。水分を多くして甘くするとあんな感じで食べれます。付け合わせにするのであれば、他の料理との兼ね合いで味を調節してください。

 

 

ビーフストロガノフやピロシキにはちょっとひと手間かかるイメージがありますが、カーシャは超簡単ですね!

ロシア人はソバのカーシャを好んで食べます。あらびき、又はひきわりにしたソバの実をお湯で煮ます。そうするとおかゆのようにはならずに、ボロボロとした粒状になります。特有の風味と食感が特徴です。

ロシアは蕎麦消費大国!荒地で育ち耕作期間が短いソバは、じゃがいもと同様にロシアの食文化で重要な役割を果たしています。

今回のブログのタイトル«Щи да каша- пища наша.»(キャベツスープとカーシャこそが我々の糧)からわかるように、カーシャは日本でいうところのごはんです。代表的な家庭料理ですね。

アメリカに住む東欧ユダヤ人たちはピラフ風にして食べているそうです。また、ピロシキのフィリングにも使用したりと、地域や家庭によって材料や味、料理方法が変化します。

日本では普段あまりお目にかからないソバの実ですが、東欧文化には欠かせない材料です。今度東欧系のレストランに行ったらカーシャがお皿に乗っているか見てみてください!

 

では今回はこれで!

Пока!

 

 

なつほ

 

 

*今日のロシア語*

タイトルにもなっているこの早口言葉。ロシアの子どもたちの発音練習にも使われます。一緒に練習してみましょう!

«Щи да каша- пища наша.»

(シー ダ カーシャ ピーシャ ナーシャ)