東京外国語大学ロシアサークルЛЮБОВЬ(リュボーフィ)のブログ

「未知なる魅惑の国」であるロシアならではの文化から、留学や旅行のこと、東京外国語大学でのキャンパスライフのことまで。このブログでは、東京外国語大学のロシアが大好きな学生たちが様々なテーマに沿って日替わりで記事を書いていきます。ЛЮБОВЬ(リュボーフィ)とは、ロシア語で「愛」を意味します。

魅惑のジョージア料理

みなさん、გამარჯობა(ガマルジョバ)!

そして初めまして、კოჯინაです。

 

最近では日本でも少しずつ有名になってきているジョージア共和国(旧グルジア)ですが、どこにある国か、みなさんご存じでしょうか?

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このようにジョージアカフカスにある共和国で、ロシア、アゼルバイジャンアルメニア、トルコと隣接しています。

旧国名グルジアというのはロシア語に基づくもので、紀元前3世紀頃に存在していたイベリア国東部が「グルズ」と呼ばれていたことが語源になっています。

ジョージアは1991年まではソ連を構成する共和国の一部でした。そして元指導者スターリンの故郷でもあります。

 

今回はそんなロシアの隣国、ジョージアの料理について書いていきたいと思います!

 

 

なぜジョージア料理?と思うかもしれませんが、実はロシア国内でジョージア料理はとても人気があり、ロシア人にもとても馴染みのある料理なのです!

 

最初にジョージア料理の代名詞といっても過言ではない、ハチャプリ(ხაჭაპური)です

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一言で説明するとチーズパンで、語源はチーズ(ხაჭო/ハチョ)+パン(პური/プリ)であると言われています。

写真にあるアジャリア風ハチャプリが一番有名で、表面がカリっとしている舟の形のパンとトロトロのチーズ、上に載せた卵が特徴です。卵とチーズをかき混ぜて、手でちぎったパンにたっぷりと絡めて食べるのが現地流です。

特徴的ながらクセの少ないチーズの風味、トロリと溶けて伸びるチーズの舌触り、チーズと卵の組み合わせが病みつきになります(笑)

 

お次はヒンカリ(ხინკალი)です。

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ヒンカリは小籠包のようなもので、中にはジューシーなスープがたっぷりと入っています。

このヒンカリは、角のようになっている上の部分を手でつまみ、そのままかぶりつき、最後に角を残すのが本場の食べ方です。

ですがお店のものは一個がとても大きい上に溢れんばかりのスープが中に入っているため、一滴も中身をこぼさず食べるのには慣れが必要です。

そして何度か自分で調理して思い知りましたが、この形に包むのはとっっても大変です。レシピには「プロは19以上のひだを作る」と書いてありますが、未だに私はできません。気が向いた方はぜひヒンカリを作って挑戦してみてください。

 

 

最後はシュクメルリ(ჩქმერული)です。

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こちらは雛鳥の肉をニンニクたっぷりのクリームソースで煮込んだ料理です。ほどよいガーリックの香りが食欲をそそる一品で、本場ではコリアンダーをかけることでさらに香り高くなっています。

今年の2月頃まで全国の松屋で販売されていたのですが、皆さんは試してみましたか?(私はその時ロシアにいて食べられなかったため結構悔しかったです笑)

もちろん日本で販売されたものは日本人向けのアレンジも入っていますが、駐日ジョージア大使もおいしく召し上がったらしいです。

 

 

今回は特に有名な3品を取り上げてみましたが、肉料理、魚料理、前菜類、スープなどジョージア料理はまだまだたくさんあります。

この記事を読んで少しでもジョージア(とそのおいしい料理)に興味を持っていただけたら嬉しいです。

 

それでは、ნახვამდის (ナフヴァムディス)!

 

 

კოჯინა

 

 

*今日のロシア語*

пожалуйста(パジャールスタ)

 意味:

 ①どうぞ(〜してください)、すみませんが(〜してくれませんか)

 ※動詞の命令形に加えて丁寧なニュアンスを加える。英語のpleaseにあたる。

 ②(お願いに対して)どうぞ、いいですよ

 ③(お礼に対して)どういたしまして