ロシアとTwitterと「でんでん」と
「ツイッターは、人生そのものと言うほかありません」
(インタビューより抜粋)
こんにちは、ЛЮБОВЬウクライナ担当の、トモヒトです!
東京外大では、対面式授業に代わってオンライン授業が始まりましたよ~
個人的にはこのオンライン授業、下を履かなくていい登校しなくて済むのが楽で割と気に入っています。
さて、今回は外大生ツイッタラー・「でんでん」にインタビューをしてきました!!
彼は、僕も参加したウクライナでのリヴィウ大学留学プログラムを修了しています。
中国語を専門にしているのに、ロシアとスラヴ諸国を愛する面白いヤツです。
冒頭にご紹介しました引用文からお察しの通り、でんでんはツイッタラーです。
そのツイート数は常人の域を超えており、10.3万(2020年4月末調べ)。
学部を卒業する頃には、フ●ーザの戦闘力の数値を越しているのではなかろうか笑
そんな愛すべきでんでんのプロフィールをどうぞ覗いていってください!!!
インタビュー目次
- 1.学部、学年を教えてください。
- 2.趣味は何ですか?
- 3.中高時代の部活を教えてください。
- 4.なんで外大を受験したの?
- 5.興味分野を教えてください。
- 6.ロシアに興味を持ったきっかけは何?
- 7.あなたにとってツイッターとは?
1.学部、学年を教えてください。
言語文化学部中国語科3年です。念のため申し上げておきますがロシ科(ロシア語専攻)ではないです。
2.趣味は何ですか?
鉄道旅行が好きです。いわゆる乗り鉄というやつですね。
3.中高時代の部活を教えてください。
実は化学部でした。薬品を混ぜ混ぜするのは楽しかったのですが、理系科目が苦手でしたね。
4.なんで外大を受験したの?
進路選択に悩んでいた高校2年生最後の模試の日、ガイドブックを見ている時に目に入ったのが「東京外国語大学」のページでした。
当時国公立の外国語系の学部に漠然としていた興味を持ってはいたのですが、先述の通り理系科目という壁が大きく立ちはだかっていた自分にとって外大の選択科目は特に魅力的なものでした。
その後大学の詳細を調べていくうちに「ここしかない」と確信、第一志望とすることを決意したのです。
5.興味分野を教えてください。
興味分野はまず本業の(?)中国関連で。
まずこちらについては在日中国人(一般的に華僑・華人と呼ばれる人々)のコミュニティ形成について興味があります。
最近注目しているのは横浜中華街における華僑・華人のジェネレーションギャップに関することなのですが、これは話すとキリがない上にここはロシアなのでこの辺にしておきます。
ロシア関連では東スラヴ三国(ロシア・ベラルーシ・ウクライナ)の言語事情、特にベラルーシ・ウクライナの言語政策とその実態について感心があります。
歴史、地域、政治的事情によって「同じ国なのに地域によって主に用いられる言語が違う」「使い分けている人もいる」という状況がどうも自分には理解しがたく、だからこそ強く興味を惹かれるのだと思います。
6.ロシアに興味を持ったきっかけは何?
ロシアと出会うまでのプロセスは2段階あります。
まず1つ目は「ガールズ&パンツァー」というアニメで、何だかんだでこれが一番大きな要因かもしれません。
私が高校2年生の時に上映中だった劇場版で流れた「カチューシャ」というロシア歌謡に心惹かれ、歌詞を解読するためにキリル文字を覚え始めたのが「ロシア語」との出会いです。
奇妙で奇妙でたまらなかった「変な文字」が「れっきとした文字」へと変わっていくあの瞬間は本当にワクワクしました。
2つ目は「樺太」です。
先述の通り鉄道旅行が趣味の私は中学3年生の夏と高校1年生の夏に稚内を訪れていました。
北海道最北端の街・稚内からさらに北、海を超えたところにあるのが樺太です。
いや、ここではサハリンというのが正確でしょうか。終戦間際までは日本領であり、今ではロシアの実効支配地にあるその島に「いつの日か降り立ちたい」と宗谷岬に立ちながらぼんやり思ったものです。
そう、その思いに拍車をかけたのが「ガールズ&パンツァー」とロシア語との出会いでした。
稚内からサハリンに行き、そこからさらにユーラシア大陸まで渡って、シベリアを横断したい。自分の中では馴染みが薄かった「ロシア」という国に対する想いが徐々に生まれ始め、ついには憧れへと変わっていったのです。
何よりロシアには日本では風前の灯火となった夜行寝台列車や食堂車が現役で生きており、鉄道ファン的な視点からしても素晴らしい国でした。
ロシアに行きたい、その一心で日々ロシア鉄道のサイトでルート検索をかけては旅行計画を妄想する日々が続いたのですが、その後中国へと向かう国際列車のルートを発見してしまい今度は中国鉄道の魅力に惹き込まれてしまいます。
様々な出会いも重なり結果的に中国語が主専攻でロシア語は副専攻といった形になってしまいましたが、決してロシアへの愛を捨てたわけではありません。晴れて大学生となった今では長期休みになる度にロシアや周辺諸国に旅立ち、鉄道旅行を満喫しています。
さて、原点は「樺太」にあるとは記したもののサハリンから大陸に渡るルートは実は意外と難易度が高く、未だ実行できずにいます。
高校時代、最初に考えついた現実的な案は「ウラジオストクとハバロフスクを夜行列車で往復する」ということでした。日本からも程近く、ロシア初心者でも比較的安心して夜行列車にも乗ることができるということにまず魅力を感じたのです。そうはいってもこの案を考えついた時には既に高校2年の夏、実行はしばらく持ち越しということになりました。
そしてその2年後、迎えた大学1年生の夏休み。迷わずこの計画を実行することを決めました。ウラジオストクに渡り、1泊。翌日の晩に夜行列車に乗ってハバロフスクへ行き、またウラジオストクへと戻ってくるというルートです。
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アニメから始まったロシアへの興味が、乗り鉄趣味と結びつき、大学生へとなって時間と行動力が生まれたとき、憧れだったロシア旅行へ出かける…
僕は勉強も趣味も中途半端だったので、彼のような大学生は本当にすごいと思う。笑
さて、でんでんのウラジオストク~ハバロフスク往復旅行についてなのですが、長くなりすぎてこちらの記事に載せきれないということで、彼のブログ記事を参照せよとのことでした。
以下にリンクを載せておきます。
「はじめてロシアに降り立ったときの話」:
https://note.com/313hakuihisyo/n/na1b11b676957
ウラジオストクとハバロフスクを結ぶオケアン号に乗り込むと、熱々のボルシチやカーシャが提供され、知り合いになったロシア人にウォッカを勧められ、日本語学校で日本語を学んだロシア人にロシアの恐ろしさを日本語で説教される。
リアルなロシア旅行を記した一大記事です。
7.あなたにとってツイッターとは?
ツイッターは人生そのものと言うほかありません。
鉄道趣味を深めたのも、旅先候補地に出会ったのも、そしてロシア・中国鉄道の魅力をたくさん紹介してくれたのもツイッターでの出会いがあったからです。
多分、ツイッターをやっていなかったとしたら今の自分は絶対に存在しえないものでしょう。
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最後に、でんでんからのメッセージで記事を終えたいと思います!!
僕もロシア民謡は好きなので、今度機会があったらご紹介しますね!(もちろんウクライナ民謡も)
それではПока!
トモヒト
(以下、でんでんより)
海外はおろか、家の外にすら満足に出られない日々が続いています。そんな時、ロシアの歌謡曲を聴いたり、美しいロシアの街の写真を探したりしてみませんか?
私の参加している「TUFSロシア民謡研究会ルムーク」のツイッターアカウント(@rumuk_tufs)にてオススメのロシア歌謡を紹介しています。ぜひこの機会にロシアへの想いを強めてみませんか?受験生の皆さんも、新入生の皆さんもきっと良いモチベーションになると思います。
最後に、長文になってしまいましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。また平和にロシアへと飛び立てる日が戻ってくることを願ってやみません。
*今日のロシア語*
мечтать
意味:~に憧れる